近年、問題となっている繁華街での悪質な客引きについて福岡市は対策を強化する。今後、天神・大名地区と博多駅筑紫口地区を防犯カメラ約20台で監視するほか、専門の対策指導員を配置して、安全安心な街の実現につなげる。2020年度一般会計当初予算案に関連費用2522万円を計上した。

 両地区では昨年、悪質な客引きに関する警察への相談が急増。うそを言って客を勧誘した偽計業務妨害容疑などで逮捕者も出ている。市が昨年11月下旬から12月初めに実施した調査では、ピークだった週末夜に天神・大名地区に111人、博多駅筑紫口地区に55人の客引きを確認した。

 市が新年度に導入する指導員は3人。防犯カメラの映像を見ながら、市のモラル・マナー推進指導員(13人)と協力して街を巡回。客引きへの注意などを行う。つきまといなどの犯罪行為を確認した場合、警察に連絡し、必要に応じて映像を提供する。

 市生活安全課は「指導員やカメラは抑止力になる。市民と観光客にとって、訪れて楽しい街にしていきたい」と話す。市は人工知能(AI)を活用した映像解析技術による客引き対策の実証実験も行う予定だ。(泉修平)