「第37回天領日田おひなまつり」が15日、江戸幕府の直轄地・天領として栄えた大分県日田市で始まった。旧家や資料館など15会場に並んだ約5千体のひな人形が観光客を温かく迎えている。3月31日まで。

 同市豆田町の草野本家が約300年前から伝わるひな人形を公開したことをきっかけに、1984年に始まった。草野家住宅(国指定重要文化財)にはひな壇に日田ヒノキを使ったオリジナルの御殿雛(びな)など江戸から明治時代に作られた178体が展示され、風情ある座敷が人形の魅力を一層引き立てている。

 家族と訪れた福岡市中央区の広瀬敦志さん(41)は「ひな人形は時代によって表情が違い、当時の世相などにも想像が巡って面白い。見応えがあった」と話した。(笠原和香子)