再開した福岡市博物館に訪れた来場者たち=21日午後3時ごろ、福岡市早良区(撮影・宮下雅太郎)

大分では相次ぎ休みへ 拡大状況で地域差も

 新型コロナウイルスに関する19日の政府の専門家会議による見解を受け、臨時休業していた九州の文化・観光施設に再開の動きが広がっている。一方、感染者の確認が相次いでいる大分市の施設では新たに休業が決まるなど、地域による差も出始めた。

 福岡市は21日、約60施設を再開した。博物館や科学館では休館中に始まる予定だった特別展などを除き、再開した。

 博物館には家族連れなどが絶え間なく訪れ、金印や博多祇園山笠のコーナーに見入っていた。同市の会社員村上陽子さん(46)は「感染の不安は少しあるが、4歳の娘が遊べる場所が公園しかなかったのでありがたい」と話した。

 市総合図書館では、貸出上限の10冊を抱えて窓口に並ぶ人の姿も見られ、同館の若山信久運営課長(58)は「予想以上のにぎわい。感染予防にも一層気を配りたい」と語った。当面は人が密集しないよう閲覧席の数を減らすなど工夫する。

 美術館は、特別展「大浮世絵展」が再開翌日の22日に閉幕することもあり「通常の土日と同じかそれを上回る来場」(担当者)。科学館はプラネタリウムの定員を通常の半分以下に制限するなど対策を講じたが通常より来場者が少なく、担当者は「人が集まる設備が多いからかもしれない」と話した。

 20日から再開していた遊園地「グリーンランド」(熊本県荒尾市)、「かしいかえんシルバニアガーデン」(福岡市)、「だざいふ遊園地」(福岡県太宰府市)では、列の間隔を開けて並ぶよう従業員が声掛けをするなど施設ごとに対策を講じている。だざいふ遊園地の担当者は「3連休であることを考えると来場は少ないが、想定よりは多くて安心している」と言う。

 一方、院内感染による感染者集団(クラスター)が発生したとみられる大分市は21日、高崎山自然動物園を22〜31日の間、臨時休園すると発表。開館していた市の美術館や歴史資料館も21日から当面の間、休館にする。2日から休館していた大分県立美術館は「ここ数日の状況を考慮し、再開時期は未定」としている。(川口史帆、仲山美葵、稲田二郎)