九州大の学位記授与式(卒業式)が23日、福岡市西区の同大伊都キャンパスの椎木講堂であった。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今回は各学部、修士、博士の代表計14人(専門職の代表は欠席)の参列で開催。例年は保護者も含め約8千人が集まる式典の状況とは異なり、静かな祝福となった。

 卒業の対象者は4834人。14人は3千人が収容できる講堂の最前列に並んだ。式典の様子は、動画投稿サイト「ユーチューブ」を介して映像配信された。

 久保千春学長は卒業証書に当たる「学位記」を1人ずつ授与し、「主観を磨くとともに、学び続けて客観視できる座標軸を持つことが大切」と呼び掛けた。事前に録画した九大混声合唱団の歌も放送された。

 卒業生を代表し、教育学部の木村宏大(こうた)さん(22)が「新たな時代をつくる先駆者であるとの強い自覚を胸に努力し続けて参ります」とあいさつ。経済学府の小松悟朗さん(42)は「あるべき未来を大胆に思い描き、リーダーとしての無限の可能性を信じて自ら行動を起こすことが今、求められている」と決意を述べた。 (四宮淳平)