福岡県築上町本庄の秋永春生さん(73)の敷地で、しだれ桜が見頃を迎えている。夜にはライトアップされ、訪れた人たちが闇夜に浮かぶ桜をめでている。

 桜は樹齢70年以上で、高さ約15メートル、枝の広がりは約25メートル。秋永さんの義母が、戦争で亡くなったきょうだいを京都で供養した後、苗木を買い、平和への祈りを込めて植えたという。かずらが絡みつき、花が咲かない時期もあったが、地元住民の協力などで環境を整備し、再び花を咲かせた。

 毎年、満開時期に「天神山しだれ桜祭り」を開催していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で今回は中止。秋永さんは「暗い話題ばかりだが、桜を見て癒やされてほしい」と話す。

 見頃は3月末まで。ライトアップは午後7〜9時。町観光協会=0930(31)0306。 (浜口妙華)