大分県豊後高田市の通称「恋叶(こいかな)ロード」(国道213号)のほぼ中間にあり、小高い丘からは周防灘を一望できる粟嶋公園(同市臼野)にイタリアン料理店「AWASHIMA」がオープンした。経営するのは近くで飲食店を営む40代の2人。イタリア・シチリア島で3年半修業したシェフの塩崎繁さん(41)は「地元産の野菜や魚介類を使った料理で景色も楽しんで」と意気込んでいる。

地元産料理と景色を

 国東半島を自転車で巡る「ツール・ド・国東」の休憩地点でもある同公園では、県外業者が飲食店を開いていた。しかし冬場に観光客が極端に減ることなどを理由に、1月に撤退。管理する第三セクター「市まちづくり会社」が後継者を公募していた。

 名乗りを上げたのは塩崎さんと松崎敏行さん(41)。「地元の力でなんとかしたい」と話す。知人で企画会社(大分市)勤務の佐藤霧子さんに相談した。

 夏に雨が少なく比較的乾燥した瀬戸内海式気候の地元と、塩崎さんが修業した南イタリアはイメージが似ていることに着目。周防灘を地中海に見立て、地元産品をふんだんに使った50種類に及ぶメニューなど店作りを詰めていった。

 24日の内覧会には、会員制交流サイト(SNS)で多くのフォロワーを持つ若者3人も参加。佐藤さんは「ここを起点に他にない魅力を地域全体につくりたい。それが域外の人を引き寄せる力になる」と今後も関わっていくという。公園の草刈りなどもボランティアで行う松崎さんは「まずは店を繁盛させる」と決意を語った。

 午前11時半から日没まで営業。22席。火曜定休。換気も定期的に行う。同店=0978(53)5253。 (吉川文敬)