劇団四季は29日、九州唯一の公演拠点にしている福岡市博多区のキャナルシティ劇場の専用利用を2022年5月末で終了する、と発表した。劇場を所有する福岡地所(福岡市)から「契約延長は難しい」と通知があったという。九州での活動について同劇団の吉田智誉樹(ちよき)社長は「新たな方法を検討する」としている。

 同劇場(旧福岡シティ劇場)は劇団四季初の常設専用劇場として1996年、複合商業施設「キャナルシティ博多」内に開館。その後、動員減を受けて2010年に専用劇場契約を終了した。17年に再び専用利用契約を結び、22年5月の契約終了後の対応は改めて検討することになっていた。

 同劇場は1月に千秋楽を迎えたミュージカル「ライオンキング」まで過去3年間で平均動員数90%を記録し、四季が採算ラインとする8割の観客動員を超えていた。新型コロナウイルスの影響で、2月に開幕した「ノートルダムの鐘」が途中で中止になり、その後の公演も取りやめになっていた。次回は10月1日開幕の「マンマ・ミーア!」を予定している。

(山上武雄)