◆ソフトバンク春季キャンプ(12日、宮崎・生目の杜運動公園)

 ソフトバンクの高橋礼投手(24)が、サインプレーの確認中に左太もも裏を痛め、練習を途中で切り上げた。負傷後も自力で歩いたものの、投球時に負荷がかかる箇所。検査結果次第では右ふくらはぎの違和感を訴えているエース千賀滉大投手(27)と同じく、全体練習から外れる可能性がある。昨季ローテーションの2本柱が別メニュー調整になりかねない非常事態だ。

 朝から降り続く雨。室内練習場で行われた投内連係では、張りのある指示の声が響き渡っていた。高橋礼も勢いよく一塁ベースカバーに駆けだしたが、プレーが終わると浮かべていた笑顔がみるみるうちに苦悶(くもん)の表情に変わっていった。左太もも裏をさするしぐさを見せると練習を切り上げ、自力で歩きながら屋内練習場を後にした。

 その後は患部のアイシングを続けた。右投げ投手にとって踏み込んだ際に体重を受け止める左太もも裏は、投球する際に大きな負荷がかかる。医療機関での検査結果次第では、リハビリ組での調整になる可能性もある。左脚を少し引きずりながらバスに乗り込んだサブマリンは「(患部が)伸びてしまった。大丈夫だとは思うけど、どうなっていくか、見ながらになると思います」と気丈に振る舞った。

 首脳陣の悩みの種が増えた。昨季チーム2位の12勝を挙げ新人王にも輝いた右腕のアクシデントについて、工藤監督は「違和感があるということだったので(練習を)やめさせた」と説明。森ヘッドコーチは「去年は野手、今年は投手に(けが人が)出ている。とにかく、長期離脱にならなければいいけど」と軽傷であることを祈る。

 昨春のキャンプではランニング中に柳田が右太もも裏を痛め、上林は守備練習中に腰の張りを訴え、2人はシーズン中にも故障した。今年は開幕投手最有力候補の千賀が、1月の自主トレ中に右ふくらはぎを痛め、キャンプ初日から別メニュー調整を続けている。東京五輪の影響で今季は例年より開幕時期が早く、13日には今春初の紅白戦が行われる。千賀は回復途上とはいえ、昨季の2本柱が調整遅れを避けられない状況に陥り、チームに暗雲が垂れ込める。 (鎌田真一郎)