◆2軍練習試合 ソフトバンク2−4広島(21日、タマスタ筑後)

 2年目の杉山一樹投手(22)が21日、2軍練習試合・広島戦(タマスタ筑後)に先発し、プロ入り以来自己最長の5イニングを投げ無失点に抑えて先発としての適性を見せた。

 初回にいきなり2死一、三塁のピンチを招いたが、正随を外角高め148キロ直球で空振り三振に仕留めた。立ち上がりは慎重になりすぎて、2回までで36球を投げたが「球数は気にせず、1回ずつと切り替えたら視野が広がった」と冷静さを取り戻した。

 毎回走者を背負いながらも150キロに迫る直球とスライダー、フォーク、そして先発挑戦を見越して習得したカーブと縦に変化する3球種を駆使して相手に的を絞らせなかった。90球を投げ被安打4、3奪三振。ホームを踏ませず先発の役目を果たした。

 最速155キロの右腕はルーキーイヤーの昨季、1軍で2試合、2軍で22試合に登板し、3イニングまでしか投げたことがない。先発は2軍戦での1試合だけで主に中継ぎで起用されたが、昨秋キャンプで本格的な先発転向を首脳陣に直訴。春季キャンプは体調不良に見舞われた影響もあり、長いイニングを投げる機会はなかったが「体力面は大丈夫」と結果で適性を示した。

 先日、所属した三菱重工広島が来季から系列チームとの再編で、事実上の廃部となることを耳にしたばかり。「今のところ最後の(三菱重工広島OBの)選手。(チームの)名を残すためにも活躍しないと」。ショックなニュースに奮い立たされた。今後も2軍の先発ローテーションの一角を担う。自主トレをともにした千賀も認める才能の持ち主の新たな挑戦が始まった。 (鎌田真一郎)