日本野球機構(NPB)とJリーグが連携して設けた「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第4回会議が23日、東京都内で開かれ、専門家チームからプロ野球の開幕、Jリーグの再開は4月下旬以降が望ましいとの見解が示された。提言を受け、NPBは12球団代表者会議を実施。最短で4月10日に設定していた開幕の日程について、同24日を目指す方針で合意した。無観客で行われてきた練習試合も再編。パ・リーグは3月24日から休止し、4月10日から再開する。セは3月27日から中断し4月14日に再開。提言を踏まえ、満員開催の自粛も避けられない状況だ。

 再び延期となったシーズンの開幕。12球団代表者会議後の会見で、斉藤惇コミッショナーは「12球団が一致して4月24日の開幕を目指す、ということで決議した。最大限の努力をして開幕にこぎつけたい」と団結を強調した。

 3月12日の第3回会議後、各球団は最短での4月10日の開幕など、複数の日程案をつくり、模索してきた。それでも感染拡大が収束する傾向は見えなかった。開幕が当初予定よりも1カ月以上もずれ込むことになるが、クライマックスシリーズ(CS)の短縮などの予定については、これから検討される。

 プロ野球の開催についての厳しい見通しは、専門家チームからも示された。午前中の会見で、対策会議の座長を務める東北医科薬科大の賀来満夫特任教授は「プロ野球もJリーグも全国で試合があり、それぞれの場所に戻っていくのはリスクが高い、と申し上げた」と説明した。

 賀来教授は、欧州や米国でも感染者が拡大していることを挙げるとともに、国内でも海外からの帰国者や感染源を追えない患者が増加していることを説明。「日本は幸いなことに、どうにか抑え込んでいる状況だが、日本での第一波から現在は第二波」と楽観視できない状況を強調した。

 今後は予定されていた練習試合については中止として、パ・リーグは10日、セ・リーグは14日から試合を再開する方針となった。会議では、開幕時期が示されないままに練習試合が続くことによる調整の難しさが現場から上がったことも議題となったという。

 12球団はマスクやサーモメーターなどの物資をそろえながら、海外からの帰国者や高齢者、基礎疾患のある人などの入場についての対応策を検討する。対応を万全にすれば感染リスクを考慮し、場内を埋め尽くす観戦環境を創出するのも難しくなりそうだ。この先も予断を許さない状況ながら、目標とする「4・24」の開幕まで、全力で準備を進める。 (松田達也)