東京五輪・パラリンピックの1年延期が決定し、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(62)が25日、東京都内で報道陣の取材に応じ、日本のボイコットで1980年モスクワ五輪に出場できなかった自身の体験を引き合いに出し、選手に「人生いろいろある。腐らず、あきらめず、もう一回、来年に向けてチャレンジしてほしい」などと呼び掛けた。

 山下会長は「正直なところ、予想より早く方向性が固まったと思う」と心境を明かし、選手たちには「私ももうちょっとで63歳。人生いろいろある。思うようにいかない。予想もしないこともある。私もモスクワボイコットを経験した。そういう条件になったとしても腐らず、あきらめず、もう一回、自分自身を奮い立たせて、気持ちを若々しく持って、来年に向けてチャレンジしてほしい。条件に真摯に向き合って、全力を尽くして新たな目標に向かうことは、その人の人生に必ずプラスなる」とメッセージを送った。

 今後は各競技団体での内定選手の取り扱いや、選考方法、強化費の追加などの問題が焦点となる。