新型コロナウイルス感染拡大によりシーズン半ばで終了したバスケットボール男子Bリーグの表彰式最終日は10日、オンラインで実施され、最優秀選手(MVP)に田中大貴(A東京)が初めて選ばれた。

 長崎県出身の田中は今季39試合に出場し、1試合平均11・1得点をマークするなどコンスタントに活躍。今季東地区1位でB1全体でも最高勝率(・780)に輝いたチームの躍進に貢献した。

 守備力も評価されての受賞で、表彰式後のオンライン会見で田中は「すべてのことが高いレベルでできるようになりたいと思っているし、長所だと思うので評価してもらったのはうれしい」と語った。

 田中が躍進の原動力に挙げたのが、昨年9月のワールドカップ(W杯)。男子日本代表にとって13年ぶりの出場だったが、全敗して世界との差を痛感し、国内でも世界レベルのプレーを求めるようになった。「フィジカルなど高い強度でプレーし、リーグに還元しないといけないという気持ちを常に持ってBリーグに臨んだ。普段Bリーグで戦っていても、頭の片隅にはW杯や五輪を常に意識しながらやっていた」と言う。

 2016年、Bリーグ最初の試合でコートに立って以来「Bリーグを背負って盛り上げたいと常に思っている」とリーグの顔としての立場を自覚。今後の目標を問われると「世界の舞台で日本の男子バスケが勝つ姿を見せたい。東京五輪が延期になったけど(五輪が行われる来年は)自分も30歳になる年。チームの中で、いいリーダーシップを発揮できるようにしたい」と日本バスケ界の顔として、さらなる活躍を誓った。