◆明治安田生命J2第2節 琉球1−1福岡(28日・タピック県総ひやごんスタジアム)

 福岡は新加入の長身FWがチームに勝ち点1をもたらした。前半に先制を許し、0−1で迎えた後半5分、カウンターから重広のスルーパスを受けたファンマが、ゴール左隅へ流し込んだ。昨季2戦2敗の難敵から敵地で貴重な勝ち点1を獲得。今季初得点のスペイン人FWは「難しい試合で勝ち点1を取れたのは大きい」と冷静に振り返った。

 2017年に長崎をJ1初昇格へと導くなど、長崎や大宮で通算3年プレー。今季はJ1復帰を目指す福岡に請われて加入した。「みなさんに見てほしいのは、持っている技術だけでなく、最後まで戦い抜く気持ちだ」。その言葉通り、リーグ中断で約4カ月ぶりとなった公式戦に加え、ハーフタイム時に気温30・1度、湿度64%もある過酷な条件下で劣勢に立たされたチームを救った。激しいマークに耐えながら攻守の起点になった。

 新型コロナウイルスは母国でも爆発的に感染が拡大。多くの命が失われた。同じスペイン出身のGKセランテスも母親と兄が感染した。ファンマは母国を含む状況を憂えつつ、日本でプレーすることに覚悟を込めた。

 「われわれはサッカーができることに感謝しないといけない。プレーを見せることで苦しんでいる方が元気になれば」。ファンマが得点や守備でサポーターに元気を与え、昇格の立役者になる。(末継智章)