新型コロナウイルスの感染拡大の影響で約4カ月にわたって中断していたJ1が4日に再開し、昭和電工ドーム大分(大分市)では大分トリニータとサガン鳥栖が激突する。大分は6月30日、報道陣への練習公開後、片野坂知宏監督と鈴木義宜主将ら選手がオンラインで取材に応じ、過密日程を戦い抜くための新戦術に取り組んでいることを明かした。

 中断期間を利用して“秘策”を準備していた。大分はカップ、リーグ戦2試合無得点で2連敗した後に中断に入った。「戦術の幅を広げるなど、いろいろ試した」と鈴木主将が明かす。再開を控え、練習試合も3試合消化した。「練習試合でチャレンジしたことは(今季の)公式戦2試合と違う。大幅に変わった。完成度を高めないと」。大分8年目の松本が話すように新戦術は実戦でも試せる段階に入っている。

 大分は昨季、3‐4‐2‐1のシステムをベースにパスを細かくつなぐ戦術で昇格1年目に9位の結果を残した。戦術家として知られる片野坂監督は詳細を明らかにしなかったが、「対戦相手や、われわれ(メンバー)の状況、試合の状況で使い分けられるように」と、これまでのスタイルとの併用をほのめかした。

 J1は約4カ月の中断の影響で週2回の公式戦が続くハードな日程になり、1試合の交代枠は3人から5人に拡大した。「今年は特別なシーズン、短期決戦の中で戦術の幅を広げたいというのがあった。ある程度の手応えは感じている」。九州ダービーの新スタイル披露はベールに包んだ片野坂監督だが、今季もJ1で旋風を巻き起こす準備を虎視眈々(たんたん)と整える。 (向吉三郎)