ファットでファニーなファミリア アメリカやオーストラリアでは、日本旧車のチューニングが盛んに行われている。、大胆なボディカスタマイズやエンジンスワップなど、それぞれのお国柄を反映した、さまざまなチューニング/カスタマイズが施されることも多い。なかには「ヤリ過ぎ」と映るものも少なくないが、そこには今までの日本旧車のチューニングセオリーにとらわれない自由な発想が存在している。

 そんな海外の旧車カスタマイズシーンを熟知しているオーナーの石垣さんが、以前から狙っていたのがドラッグスタイル。ボディ外観を大幅に改造することのない国産旧車が7〜8秒台をマークする海外ドラッグシーンのインパクトは強烈。石垣徹さんは、そんなマシンに触発され、構想を温めていたところ、このファミリアロータリーTSSに出合い、さっそく製作を決意した。

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 クーペではなく、あえて”ダサイ”セダンボディで造ったことこそ、このクルマのコンセプトを表すポイント。一見おとなしいセダンに、極太のドラッグタイヤと、強力なエンジンを収めて怒濤の走りを実現する! 誰もがあっと驚くが、真骨頂は、カスタムやチューニングを知るものが見れば見るほど、なるほどと納得する部分の多さにこそある。これまで国産旧車やアメ車、ビートルなど30台近いクルマを乗り継ぎカスタムを楽しんできたオーナーだからこその巧みなモディファイが施されているのだ。


ただ者ではないオーラを発してはいるものの、あからさまに派手な作りになっていないところがオーナーの狙いでもある。


大径化されたリアタイヤを収めるためタイヤハウスは後方に5cmほど拡大されている。インテリア側のタイヤハウスがトランクの部分にまで及んでいるため、アンテナ位置も同様に後方へ5cmほど移動させている。



T形ダッシュボードが特徴的なTSSのインテリアは、オリジナルから大幅な改造は施していない。


リアシートは撤去し、大部分がタイヤハウスと化した。リアドアは開閉可能だがドアキャッチがなくなっているため、ロールバーを利用しフックで留めている。



シートはコンパクトなコルビューのバケット。


ノスタルジックヒーロー  vol.146 2011年 08月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)