キャブは、パーツの入手しやすさやセッティングのしやすさを考慮してOERのφ47mmを装着し、300psオーバーを実現している。

 また、3.2Lの排気量による低速の太いトルクも特徴。ハイカムを組んでいながら街乗りを苦にしないほどトルクフルだそうで、乗りづらさは全く感じないとか。それでいて、5000rpmを超えるとさらにパワーが盛り上がり、L型フルチューンらしく9000rpmまでストレスなく回るという。そして、このパワーと速さこそ新井さんが求めていたものであり、チューニングの幅がより広いL型エンジン搭載のGT‐Xを選んだ理由でもあるのだ。

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 なお、パワーアップに伴い各部もモディファイ。ミッションは71Cに換装して亀有製クロスを組み、デフもR200に交換。ボディは6点式ロールケージを組んで剛性を確保し、サスペンションやブレーキも強化。その結果、最新のクルマに引けを取らないポテンシャルを手に入れることに成功した。こうして、爆発的なパワーと速さを手に入れたハコスカだが、オーナーが目指す領域はさらに上のようだ。


オーナーのこだわりがつまった、ハイスペックなハコスカがここにある。



シートはダットサンバケットのレプリカを装着。リアシートは取り外され、スピーカーボードをワンオフで製作。



ボディ剛性の確保および乗員の安全性を考慮して6点式ロールケージをセット。サイドバーも装着される。


実際に車両に合わせてワンオフ製作したというフロントスポイラー。オイルクーラー後部に風抜き用のダクトが開けられているのが特徴だ。



トランク奥に見えるのは内田モーターワークスの70Lタンク。右側にはニスモ製燃料ポンプが3個設置され、その横には激しい横Gでもつねに安定して燃料を供給するためのコレクタータンクも装備されている。



エンジンはL28型改3.2L/亀有製φ88.5mm鍛造ピストン、85mmクランクシャフト、I断面コンロッド、76度ハイカム、ツインアイドルギア、ビッグバルブ、SPLバルブスプリング(9000rpm対応)だ。

Nostalgic SPEED vol.003 2014年 3月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)