コンパクトで軽量なボディに、コルトやギャランで培った高い信頼性をかかげ、1973年2月に登場したのが、初代三菱ランサーだ。ロングノーズ&ショートデッキのエアロノーズラインを基調に、直線と曲線を絶妙に織り交ぜ、テールは大胆にカットするという、個性的なスタイリングが目を引いた。

 発売当初は、4ドアセダンと2ドアセダンの2種類のボディタイプと、エンジンは1.2LのOHVネプチューン4G42型、1.4L、SOHCサターン4G33型、1.6L SOHCサターン4G32型の3種類が用意されていた。ただし、あくまで若いファミリー層を狙ったラインナップにすぎなかった。

 ランサーの名が広く知られるようになったのは、1973年9月に追加されたスポーツバージョンのランサー1600GSRからだ。搭載されるエンジンは、1.6Lのサターン4G32型をベースに、圧縮比を9.5:1に高め、ストロンバーグキャブレターを2連装。最高出力110ps/6700rpm、最大トルク14.2kg‐mに引き上げられていた。5速MTとの組み合わせで、最高速は175km/hに達していた。

また、足回りはフロントがマクファーソンストラットで、リアはリーフリジッド。

ブレーキは、フロントがディスクで、リアはドラムという、オーソドックスだが、実戦で培った三菱のノウハウが生かされた堅実な作りだった。

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