1964年5月、鈴鹿サーキットで行われた第2回日本グランプリのGT‐ⅡレースにエントリーしたプリンススカイラインGT。

排気量を示す「2000」の文字もなく、シンプルな名前とS54A‐Ⅰという型式が与えられていた。

第1回日本グランプリで惨敗した雪辱を果たすため、プライドをかけて開発されたスカイラインGTは、スカイライン1500のボディをベースにグロリア用6気筒SOHCのG7型エンジンを搭載。

レースでは、ポルシェ904GTSに次いで2〜6位までの入賞を果たし、大きな反響を得る。



 もともと第2回日本グランプリに間に合わせるため、ホモロゲ取得用として無理に無理を重ねてようやく100台を生産したS54A。

レース後の人気によって瞬く間に完売し、再生産されることとなった。

その際、ツインバレルのキャブレターを1個装着したマイルドなバージョンをS54A‐Ⅱ、ウエーバーを3個装着したレーシーなバージョンをS54B‐Ⅱとして販売。

それぞれのサイドに付けられた青色と赤色のエンブレムの違いからS54Aが青バッジ、S54Bが赤バッジと呼ばれるようになった。

レーシーなS54Bに対して出力の劣るS54Aであったが、ヒーターを標準で装備。

キャブ調整にも手間がかからなかったことから扱いやすく、実用性の高いクルマに仕上がっていた。


フェンダーミラーは1500からの流用パーツ。


元となったスカイライン1500と違いボックス状になった場所へ配置されたナンバープレート。ナンバーを照らすアクセスランプは丸形に。


ステアリングはRSワタナベ製に変更。ホーンボタンにはプリンスエンブレム。



4速マニュアルミッションのシフトノブ。リバースが先頭で1速が手前に来るレーシングパターン。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年12月号 Vol.148(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)