お笑い第7世代のホープとも言えるEXITと、とんねるずにはある共通点がある。それが「ノリ重視」である。80年代にとんねるずが出てきた時は、現在のEXITのようなポジションにあったと言える。
 とんねるずは高校の同級生で結成された。野球部の石橋貴明とサッカー部の木梨憲武がチームメイトや先輩たちの前で見せていた、「先生のモノマネ」を始めとする身内ネタを披露するノリのまま、『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ系)へ出演し、ブレークへと繋がる。

 さらに、とんねるずはそれまでのお笑い芸人の王道ルートである、著名な芸人の弟子を経ていない点も新しかった。それでも、2人とも体育会系出身のため、表向きのチャラさはあっても、裏ではきちっと芸能界の上下関係はわきまえていた。そこは身内のスタッフ受けの良さに繋がるとも言えるだろう。

 彼らの代表番組と言えるフジテレビ系『とんねるずのみなさんのおかげです。』(後の『とんねるずのみなさんのおかげでした』)は1988年にスタートするが、既存のトレンディドラマやバラエティ番組のパロディや、流行りのアイドルや芸能人との絡みが話題になった。ノリやコミュニケーションを重んじる姿勢は、EXITに通ずるものがあるだろう。80年代から90年代初めに掛けてのフジテレビのコンセプト「楽しくなければテレビじゃない」を地で行く存在が、とんねるずであったのだ。今から見ると、このパリピっぽいフレーズもEXITを彷彿とさせる。

 とんねるずの代表作であった『みなおか』は2018年3月に終了するも、その後に石橋単独で同年4月から『石橋貴明のたいむとんねる』をスタートさせた。この番組は先ほど3月末での終了が報じられたが、4月からは関東ローカルで『石橋、薪を焚べる』がスタートする。これは、とんねるずが黄金期のフジテレビを作り上げた貢献者であり、功労賞的な意味合いもあるだろう。さらに、とんねるず的なノリがEXITに継承されているように、いまだ一定の需要があるとも言えるかもしれない。