土曜ナイトドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)が、ドラマファンの間で大きな話題になっている。

 ノンフィクション作家・小松成美による、歌手の浜崎あゆみをモデルにした同名小説が原作となっている本作。当時エイベックスの専務だった松浦勝人氏との出会いと大恋愛、別れが描かれ、発売当時も大きな話題となったが、ドラマでも初回視聴率5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と深夜帯としては高視聴率を記録するなど、話題を博している。

 しかし、そんな中ドラマを観た視聴者から囁かれているのは、『奪い愛』シリーズとの共通点だという。
 「実は『M』の脚本は、17年1月期に金曜深夜枠で放送されたドラマ『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)と19年8月からAbema TVで放送されたドラマ『奪い愛、夏』で脚本を務めた鈴木おさむが担当。また、『M 愛すべき人がいて』でマサを演じる主演の三浦翔平は『奪い愛、冬』でメインキャストも務めています。

 この『奪い愛』シリーズ、深夜帯放送とネット配信ながら一部でかなりの人気を博している問題作。『冬』では婚約者もいるヒロインが、既婚者の元カレへの未練を引きずり、狂気の関係に発展するというストーリーで、『夏』はマッチングアプリ会社に勤務し、同僚と交際している男性社員が、親の借金1億円の代わりに勤務先の女性社長に結婚を迫られ、交際相手と秘密の交際を続けるというストーリーでした。両方ともストーリーには現実味がなく、視聴者の共感を得ることは全くありませんでしたが、ぶっ飛んだ設定や、常軌を逸したセリフ、登場人物が次第に狂っていく様子などが視聴者の間で話題に。ギャグドラマとして語り継がれています」(ドラマライター)

 初回放送直前には「つまらなそう」「一昔前のケータイ小説原作の映画みたい」などの声が集まっていたがーー。
 「蓋を開けてみると、アユ演じる安斉カレンの棒演技っぷりや、マサの『アユ! 俺の作った虹を渡れ!』といった勢いはあるものの、説得力がまるでないセリフが話題に。ストーリーに反し、ドラマファンからは『お腹がよじれるくらい笑った』『コント見させられている気分』といった面白がる声が多く聞かれました。また、『奪い愛』シリーズで、狂気の演技を見せた水野美紀も出演したことや、眼帯を付けた秘書を演じる田中みな実の『見える、見えるよ! マサの未来が……』という謎のセリフなども、『奪い愛』シリーズを彷彿とさせ、一部からは『実質「奪い愛、春」じゃん』との指摘も。『奪い愛』シリーズ同様、ある意味人気作となりそうです」(同)

 「つまらなそう」という前評判を、意外な形で裏切られたことに驚くドラマファンも多くいたようだ。