ベイスターズの倉本寿彦が、今シーズンへの意気込みを横浜市内で行われたトークショーで語った。

 倉本はプロ入り2年目の2016年に、ショートのレギュラーの座を奪取すると、翌2017年シーズンではフルイニング出場を果たし、不動のレギュラーとして君臨していた。しかし、タイガースから大和をFAで獲得すると、倉本の出番は激減。2018年は85試合出場に留まり、昨シーズンに至ってはわずか24試合出場で、打率.121と不本意な結果に終わってしまった。

 現状を打破すべく、多くの選手が出身学校など、縁のある施設で練習する中、倉本はこのオフ、「同じメニューをこなす」など、充実した練習を積むために「平塚に球場を借りて、社会人時代の同僚、現役プロ選手や沖縄でプレーする仲間」とトレーニングを行っている。「お互いに投げて、打ってを繰り返していると、気付いたら3時間くらい時間が経っている」こともあると明かし、今季に賭ける思いがひしひしと感じられた。

 復活に向けて、「フェニックスリーグから変えた」新打撃フォームの定着を目指す。「スムーズにバットが出るように、バットのヘッドをあまり頭の後ろに入れない」ことに重点を置き、「しっかり練習して、実戦でどう対応していけるか」と、徐々に自分のものにしていきたいとの考えを示した。

 ベイスターズは昨年のドラフト1位で、同じショートがポジションの森敬斗を指名したが、「周りを気にしている立場ではない。結果を残すしかない」と、自らの立ち位置は痛いほど理解している。

 出身は茅ヶ崎、地元横浜高校を経てベイスターズに入団した倉本寿彦。小さい頃から観戦して応援してきたチームを、勝利に導く味は格別であろう。ストロングポイントである無類の勝負強さと、ショート、セカンドにサードと内野はどこでも守れるユーティリティ性を武器に、背番号5が再び輝いてくれることを、横浜の街も願っている。
 
 取材・文 ・ 写真/  萩原孝弘