松坂大輔(39)にとって、キャンプは「試される機会」ともなりそうだ。

 松坂が一軍キャンプに帯同することが決まった。辻発彦監督(61)がそれを示唆した時点で、「スロー調整の松坂が実戦重視の班に振り分けられても付いていけない」の批判が出たことは、本サイトでもお伝えしたが、その後発表された西武キャンプの日程表、メンバー編成表を見たら、一つの仮説が成り立った。渡辺久信ゼネラルマネージャー(54/以下=GM)に試されているのではないだろうか。

 「一軍に振り分けられた選手で、注目はドラフト1位の宮川哲(24)、同2位・浜屋将太(20)の両投手です。2人ともストレートのキレには定評があります」(スポーツ紙記者)

 両投手とも、即戦力と伝えられている。松坂に対しても、辻監督を始め、西武の関係者たちは「戦力として獲得した」と話していたが、この3人が試されるのは、2月22、23日だろう。

 「両日、初の対外試合が予定されています(対千葉ロッテ)。宮川、浜屋の2人は期待が大きいので、早い時期に実戦デビューさせると聞いています。22、23日が2人のデビューマウンドになるかも」(前出・同)

 一方の松坂だが、チーム関係者によれば、「右肩、右肘に異常はない」とのこと。しかし、練習メニューに関しては「ピッチングコーチと話し合ってから決める」という。その言葉通りなら、キャンプ初日から別メニューなんてことになりそうだが…。松坂は「投げたがり」の性格だ。一般論として、ピッチャーは走り込みや遠投を重ねてからブルペン投球に入るが、松坂は違う。いきなりでも、ブルペン投球をやりたいと思うタイプだ。

 「西武の他のピッチャーは、松坂の西武時代を知らない年下ばかりです。極端な例え話になりますが、ドラフト2位の浜屋は松坂が甲子園で活躍したときはまだ生まれていません。『どんな練習をするんだろう?』と、西武投手陣から好奇の目にさらされるわけです」(プロ野球解説者)

 キャンプでの練習メニューは投手コーチと話し合ってから決めるというのも、気になる。西口文也(47)、豊田清(48)の両一軍投手コーチは「松坂に任せる」と言うだろう。しかし、松坂は子どものような一面もある。今までは、「投げたいから投げる」でやってきた。良く言えば天才肌なのだが、「どういう目的、意図があって、今日は投げるのか」をきちんと説明できなければ、両投手コーチは「新人で西武に入ってきた頃と何も変わっていないな。成長していない」と思うだろう。

 「新人自主トレを見ていると、宮川、浜屋はハイペースで調整しています。キャンプ中盤には、ほぼ100%になるのでは」(前出・スポーツ紙記者)

 初の対外試合で、両新人投手の登板が予想される理由も、そこにある。松坂は仕上がりの早い両新人投手を見て、張り合ったりしなければいいのだが…。渡辺GMはオトナになった松坂を見たいと思っているはずだ。自分で立てた練習メニューの根拠、体調管理、練習態度。松坂は一軍に振り分けられ、「見られている」「試されている」という自覚を持てるのか否かが試される。

(スポーツライター・飯山満)