感染が拡大する新型コロナウイルス。体調がすぐれない時など「まさか…」と不安に思う人もいるのでは?今、検査を受けたいと思った場合、どのような対応がなされているのだろうか?

◆新型コロナウイルスを恐れる声が…

東京・品川区の『KARADA内科クリニック』を取材すると、聞こえてきたのは、新型コロナウイルスを恐れる声。

30代男性「身近な人とかでなったら、ちょっと怖い」

20代女性「人が多いところに行く機会が多いので、怖いなと」

医師は……

佐藤昭裕院長「(患者から)『私はコロナじゃないですよね?』とか聞かれる方が多いです」

街の人は…。

30代女性「どこに(検査)行けばいいんだろうと、それが不安ですね」

20代女性「近くの病院で診てもらって(新型)コロナってわかるのかなと」

不安と共に、いざという時の検査に対する疑問の声があがった。

◆身近な医療機関で検査はできる?

私たちが検査を受けたいと思った時、どうすればいいのだろうか?また、実際の検査とはどのように行われているのだろうか?

佐藤昭裕院長「私の方で(新型コロナの)検査がすぐにできるとか、そういう事ではないですね。どこに行っても(病院では)検査できないと思います」

私たちが新型コロナウイルスの感染に不安を感じ、身近な医療機関を訪れても、厚労省が定めた条件の対象ではない限り、現在、検査はできないという。

その理由は、現在、国内で検査ができる環境がまだ限られているから。

では、心配になってしまった場合、私たちはどうしたらいいのだろうか?

佐藤昭裕院長「心配な場合は、東京都(各都道府県)と保健所の方で相談窓口のコールセンターが開設されていますので、そちらに(電話を)かけていただいて指示を仰ぐのがいいかと」

◆どのように検査が行われている?

現在、国内に約85ある公的な検査機関。実際の検査はどのように行われているのだろうか?

兵庫・加古川市にある『兵庫県立健康科学研究所』では、2週間前の先月29日から新型コロナウイルスの検査ができるようになったという。

秋山由美感染部長「健康福祉事務所から持ってこられた検体は、まずこちらの部屋に運び込みます」

まずは、感染者から採取した「痰(たん)」などが施設に届くと、その中に含まれるウイルスの感染力を無力化する。次に、専門技師が手作業で検出したいウイルスなどの“遺伝子”を抽出。「陽性」「陰性」を調べるための特殊な機械と薬品を使って、「新型コロナウイルス」の遺伝子があるかどうかを確認するという。

しかし、一連の作業で結果が出るまでには、約6時間かかり、この機械では同時に検査できるのは約20。

秋山由美感染部長「うちの人員も限られていますので、長期戦となれば疲労もあります」

検査機関が限られる上、専門技師も不足している。

◆開発が期待される「簡易検査キット」

早期の開発が期待されているのが、身近な病院でも検査ができるようになる「簡易検査キット」だ。政府は、早期の開発を民間企業とも連携していて、すでに開発に着手している企業も。

現在、開発中の簡易検査キットについては……

デンカ株式会社 高橋英喜執行役員「(開発は)最初の始まったばかりの段階。なるべく早期の供給開始を目指してまいりたいと思っております」「(最大で)1週間で50万人分程度のものは生産できると考えております」

実用化の時期は未定だが、早期開発を目指しているという。

◆体調の異変などがある場合は、相談窓口に問い合わせを

厚生労働省は予防のため、引き続き手洗いの徹底などを呼び掛けている。

検査態勢に限りがあり、現状では、主に以下のようなケースに当てはまる人が検査の対象。

 ■37.5度以上の発熱や、呼吸器の症状があり、武漢がある湖北省、さらに浙江省への滞在歴のある人
 ■上記のような人と接触した人

さらに、13日から対象範囲を広げ、医師が必要と判断した場合も対象となった。

もし、体調の異変などがある場合は、相談窓口に問い合わせて、検査の判断を仰ぐようにしてみてください。


【新型コロナウイルス 厚生労働省電話窓口】

電話番号:0120−565653(受付時間 午前9時〜午後9時)