去年、新潟県佐渡島沖で佐渡汽船のジェットフォイルが水中浮遊物に衝突し、多くの乗客が腰椎などを骨折した事故について、国の運輸安全委員会は事業者に衝撃を吸収する座席を設置することなどを求める報告書を公表した。

この事故は去年3月、新潟県佐渡島の沖合で、乗客121人を乗せた佐渡汽船のジェットフォイル「ぎんが」が鯨とみられる水中浮遊物に衝突、乗客38人が腰椎を骨折するなど乗員・乗客109人がけがをしたもの。

船長が船の左側の海中に白い水中浮遊物を確認したため、ただちに停止する措置をとったが船尾翼と衝突し、その衝撃で船底が海面に打ち付けられた。事故では着席していた多くの乗客が腰椎を骨折したが、運輸安全委員会の報告書では、座席クッションが衝撃をやわらげる改良型ではなく、およそ10年使用されたもので衝撃を吸収する能力が低下していたと指摘した。

運輸安全委員会は改善策として、衝撃吸収力が高い座席の設置や、腰椎の骨強度が低い高齢の乗客を衝撃が比較的小さい前方の席に誘導することなどを求めている。