アメリカ、中国、ロシアといった軍事大国が宇宙の軍事利用を進めようとしている。14日夜の深層NEWSでは、軍事関係の専門家が、各国が宇宙の軍事利用を進める理由と、こうした動きに日本はどう対応すべきかを議論した。

東大先端科学技術研究センター 小泉悠特任助教「アメリカ軍の位置づけによると、宇宙とは大気圏内でより良く戦うためのプラットホーム。宇宙だけでは戦争は完結しないが、大気圏内での戦いも宇宙なしでは完結しない。位置を知るのも敵を見つけるのもミサイルを当てるのも全部宇宙がいる。大気圏の内と外との区別のつかない時代になってきている」

笹川平和財団 小原凡司上席研究員「色々な国が、他の国が何をするのか分からないので心配して見ている。それは衛星から光学だったりレーダーで見ている。ですから、宇宙のネットワークを壊されるのは非常に危険なことで、自分が相手が何をしているのかが分からなくなることだから、そうすると疑心暗鬼、恐怖心が高まる。さらに衛星を使って精密に攻撃するわけだから、それもできなくなる。その辺にしか落とせなくなると、その辺に落としても相手を確実に破壊できるのは核兵器・大量破壊兵器。そういったものを使う動機が生まれてくる」

また、キヤノングローバル戦略研究所の宮家邦彦研究主幹は、宇宙空間の軍事では最初の対応がカギを握るとの見方を示した上で、日本も攻撃的な手段が防御手段になるということを考えないといけないと指摘した。