ロッテ、オリックス、日本ハム……。プロ野球×吹奏楽コラボが大人気!

ロッテ、オリックス、日本ハム……。プロ野球×吹奏楽コラボが大人気!

 昨年6月に大きな話題となった千葉ロッテマリーンズと習志野高校吹奏楽部のコラボ応援。平日ナイターで、通常の約3倍にあたる2万9559人の来場者が駆けつけ、大入り満員となった大ヒット企画が今年も開催される。

 6月14日(金)の中日ドラゴンズ戦「ALL for CHIBAデー」イベントで、再び習志野サウンドがZOZOマリンスタジアムに炸裂するのだ。

「昨年、通算2000本安打を達成した福浦和也内野手の母校ということで、習志野高校さんに依頼しました。選手たちも『迫力がすごい』と喜んでおり、お客さんからも大変好評でした」(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章氏)

 全国トップクラスの実力を誇る同部は、2016年に侍ジャパン高校代表vs.大学代表の壮行試合で六大学との応援対決も経験しており、吹奏楽部顧問海老澤博氏は「このような機会が自分たちの応援にも生きている」と話す。

「六大学やプロ野球の応援は、高校野球応援とまったく異なり、会場の盛り上げ方などで、さまざまな学びがありました。周りからの反響もすごくて、私達吹奏楽部を知らない方にとっても、インパクトのあるイベントだったのではないかと思います」(海老澤氏)

 過去に開幕セレモニーで演奏したことはあったが、応援団と一緒に応援したのは昨年が初めて。同校の代表曲『レッツゴー習志野』を福浦和也内野手の打席で演奏し、大いに盛り上がった。

オリックスには、あの大阪桐蔭吹奏楽部が!!

 地元の吹奏楽部とコラボイベントを開催する球団は他にもあり、オリックス・バファローズは6月2日(日)の北海道日本ハムファイターズ戦で、夏の甲子園に先駆けて「大阪代表 バファローズ高校(初出場)」という特別イベントを開催。

 史上初、2度の甲子園春夏連覇を果たした大阪桐蔭高校吹奏楽部が、「バファローズ高校」を応援する。

吹奏楽部の女子生徒も野球ファンに。

 これまでに何度も開幕セレモニーで演奏してきた同校のほか、過去に明浄学院、武庫川女子大学付属中学校・高校も出演したことがあり、高校生にとっても、プロ野球を身近に感じる機会になっているようだ。

「以前、出演してくれた吹奏楽部の女子生徒さんが野球に興味を持ってくれて、後日他の試合を観戦しに来てくれたことを知った時はとてもうれしかったです。高校生の高いパフォーマンスを見てお客さんも心を打たれるのでしょう。毎回大変大きな拍手をいただきます」(オリックス・バファローズイベント運営グループ担当者)

ソフトバンクは名門女子高校とコラボ。

 福岡ソフトバンクホークスは、過去の開幕セレモニーで地元の名門吹奏楽部・精華女子高校とコラボ。

 同校は全日本吹奏楽コンクールの常連校でもあり、女子校とは思えない輝かしく迫力のあるサウンドは、音を聴いただけで精華女子とわかるほど。

「球団応援歌の『いざゆけ若鷹軍団』などを演奏していただきました。多くの選手がベンチにいない時間帯の演奏でしたが、聴こえて来る音に、選手たちも『高校生なの? すごいね!』と驚いた様子でした」(福岡ソフトバンクホークス広報 井上勲氏)。

 同球団は、二軍のウエスタン・リーグでも大牟田高校や八女高校吹奏楽部が演奏したことがあるという。

「吹奏楽部の演奏は、セレモニーを華やかに彩ることができ、生演奏のライブ感も伝わるため、とても好評です」(井上氏)

日本ハムは2015年から吹奏楽部とコラボ。

 北海道日本ハムファイターズも、道内の吹奏楽部とたびたびイベントを開催している。

 初めてコラボしたのは2015年のこと。高校野球が始まって100年目の節目を迎えたこの年、北北海道代表として旭川実業高校吹奏楽部、南北海道代表として駒澤大学苫小牧高校吹奏楽局が出演した。

 道内の甲子園出場校の中から、「最高位まで勝ち進んだ学校に出演を依頼した」といい、旭川実業は平成7年夏の甲子園でベスト8、駒沢苫小牧は平成16年と17年の夏、連続優勝を果たしている。

 昨年は、甲子園を目指す高校球児と、吹奏楽コンクールの全国大会を目指す吹奏楽部女子の青春を描いた漫画『青空エール』とのコラボイベントで、モデル校である札幌白石高校吹奏楽部が出演。『栄冠は君に輝く』や『ファイターズ讃歌』などを披露したほか、試合中も応援団の「闘将会」と一緒に選手の応援曲を演奏した。

 西川遥輝の打席では、通常の応援曲のほかに高校野球の定番応援曲『アフリカン・シンフォニー』も演奏。彼の母校の智辯和歌山が全国に広めた人気曲で、試合を大いに盛り上げていた。

選手も「『感動した』『テンションが上がる』」。

 札幌白石高校は、夏の甲子園をかけた南北海道大会の応援で、円山球場での演奏経験はあるが、札幌ドームは初めて。

「円山で演奏するのとは、また違った気持ちよさでした。3万人の前で吹く機会なんてないですし、中継を通じて全国の野球ファンが見てくれる。教員や父母の皆さんもたくさん来て喜んでくれて、とてもいい経験になりました」(札幌白石高校吹奏楽部顧問 鈴木恭輔氏)

 試合前は通常ロッカールームにいる選手たちも、吹奏楽部が出演する日はベンチに出てくる選手も多数いるといい、「『感動した』『テンションが上がる』など、とても好評です。球団としても、演奏する場を提供し、学校の仲間や同世代の人たちがドームで演奏することで、若い方にもプロ野球を身近に感じてもらえるとうれしいです」(北海道日本ハムファイターズ広報 見田浩樹氏)とのことだった。

吹奏楽を楽しむ人たちが増えている!

 今回紹介したケースのほか、この数年、吹奏楽部が有名アーティストのコンサートで共演したり、テレビ番組やCMなどでスポットが当たる機会が急増している。高校生が全力で演奏する姿は、多くの観客の心に響くことだろう。

 筆者は前出の札幌白石高校吹奏楽部出身だが、ひたすらコンクールで金賞をとることだけを目指していた高校生活だったので、今の部員たちはさまざまな経験が出来て幸せだなと、しみじみ思う。広い札幌ドームで楽しそうに演奏する後輩たちと、観客や球団の皆さんが喜んでいる姿を見て、いちOGとしてもとてもうれしい気持ちになった。

 昔はここまで吹奏楽部が注目されることはほとんどなく、時代の変化を感じずにはいられない。これからますます盛り上がりを見せそうな「プロ野球×吹奏楽のコラボ」を機に、吹奏楽に興味を持つ人が増え、日本中に吹奏楽ファンが増えることを願っている。

文=梅津有希子

photograph by (C)Chiba Lotte Marines


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