最強オールブラックスを見逃すな!主将、司令塔が語る「強さと誇り」。

最強オールブラックスを見逃すな!主将、司令塔が語る「強さと誇り」。

 史上初の大会3連覇と4度目の優勝を狙う世界最強チームが、日本に上陸した。

 ラグビーニュージーランド代表、通称オールブラックス――。彼らがまとう漆黒のジャージには、シダの葉と新芽の文様が繊細に織り込まれている。それは、百戦錬磨の経験を重ねた猛者と、限りない可能性を秘めた若武者が融合して前進する、このチームの特長を表現しているようでもある。

 本大会を直前に控え、ベテラン、中堅、若手の中心メンバーが、アディダスジャパン株式会社とニュージーランドラグビー協会による「ALL BLACKS」をテーマとしたアートプロジェクト「#CreatorsUnite(クリエーターズユナイト)」に登壇し、オールブラックスの誇りと強さの秘訣を明かした。

主将キーラン・リードが明かす特別な感情。

 まずは、黒衣の最強軍団を束ねる強面のキーラン・リード。

 今大会を最後にニュージーランド代表からの引退を表明している彼は、2016年よりオールブラックスの主将を務めている。世界最高レベルの選手たちの集団のキャプテンとして、どのようなことを心がけているのだろうか。

「オールブラックスのキャプテンであるというのは、もの凄く誇り高いことです。私が気を配らなければならないのは、プレイヤーひとりひとりがベストのパフォーマンスを出せるように、常にリードすること。そのために自分自身もしっかりと準備を整えて、最高のプレーを発揮できるようにしています」

 代表キャップ数は実に122。オールブラックスデビューを果たした2008年以来、11年にわたってチームを支えてきた。自身の中でどのような変化があったのか。

「初めて代表に選ばれた時のことはよく覚えています。ニュージーランド人として、オールブラックスでプレーするということは特別なこと。まさに夢の中の夢なのです。それから120試合以上のキャリアを重ねてきましたが、このジャージを着ると毎回毎回、特別な感情が生まれます。私自身、残り少ない試合となりましたので、本当にベストを尽くさなければならないと思っています。

 オールブラックスはレベルの高い個の集団であると同時に、非常に団結力が強いチームです。お互いのために、よりよいプレーをしようとする選手が集まっている。スキルの高い選手がさらに努力を重ねる。特にスペシャルなことをやっているという意識はないのですが、とにかくシンプルなことをきちんとやり切るというのがこのチームの強みです」

 キャプテンシーだけでなく、No.8として中核を担う。

 若手の台頭もある中で33歳となった今も、世界最高レベルでこのポジションを全うしているという矜持が見え隠れする。

「No.8というのは、ゲーム全体に影響を与えるポジションでなければならない。フォワードでありながら、攻守ともに貢献することが必要ですし、ボール扱いやスキルを活かしてバックスと連携もします。チームにインパクトを与える仕事をすることができるのです。常にそのことを心に留めてプレーしています」

天性のトライゲッターの意外な素顔。

 キーラン・リード主将が、オールブラックスのリビング・レジェントとするならば、この選手はまさに、今をときめくスピードスターだ。

 リーコ・イオアネ、22歳。若干19歳で世界最強軍団の一員となり、瞬く間にスター街道をのし上がった。2017年には世界最優秀新人に輝き、ニュージーランド代表のウイングとしては、26キャップで23トライと驚異的なスピードと得点力を誇る。

 オールブラックスの中においても特別な才能を持つ選手といえるが、その素顔は謙虚でクールだった。

「確かに、自分の強みは、スピードとクイックネスです。ただ、他のバックスと協力し合えてこそ、その強みも活かせるのだと考えています。例えば、ボールを持った選手のフォローにいく。そしてわずかな隙をついてスペースに入り込み、得点につなげていく。

 お互いの良さを活用して、連携していく力を発見することこそが、最大の持ち味ではないかと感じています」

 そんな彼にとって、オールブラックスの一員であることの誇りとは何か。そう問うと、真っ直ぐな目線で、迷いなく答えてくれた。

「ニュージーランドにおいて、ラグビーというのは国家的なスポーツです。さらに世界的にもリスペクトされる立場を築いていると思います。ニュージーランドの国旗を背負うということは、国だけでなく、世界的な観点でも特別なことだと考えています。

 限られた人に与えられた権利であり、オールブラックスの一員であることを誇りに思います」

世界最高の司令塔、ボーデン・バレットの頭脳。

 オールブラックスのキープレイヤーは誰か? いや、世界最高の選手は? この問いに対して多くのラグビーファンはこの名前を挙げるに違いない。

 ボーデン・バレット。2016年、2017年と2年連続で世界最優秀選手の栄冠を受けたニュージーランド代表の司令塔である。

 スキル、スピード、攻撃のアイディア、そして正確無比のキックを兼ね備えた完全無欠のプレイヤーといってしまってもいいかもしれない。

 そんな彼にとって今回のチームの強み、特徴はどのように映っているのか。それは、意外というか、当然というべきか――キーラン主将、イオアネ選手と同じ趣旨の答えだった。

「我々はユナイテッドです。団結をしています。足並みも揃っていて、我々が受けるべき使命にみんながコミットしています」

 では、チームの頭脳としては、どのようなことを意識しているのか。オールブラックスではスタンドオフ、またはフルバックでプレーするはずである。

「ポジションによってチームでの役割がありますが、私が自分の最も大きな責任だと考えているのが攻撃の方法についてです。この領域に関しては責任を持って、試合の場で使命を果たしたいと考えています」

勝利の重圧には「もう慣れてしまった」。

 常に勝つことを期待され、世界一のチームとして注目を集めるオールブラックスで78ものキャップを重ねてきた。しかも、世界最強のチームにあって、世界最高の選手とも評されている。3連覇がかかった本大会に臨むにあたり、プレッシャーはいかばかりか。

「実のところ、いつもプレッシャー下に置かれているので、もう慣れてしまっているという部分もある。そして、とにかくこの重圧からは逃げることができないので、受け止めるしかないとも思っている。

 勝ち進めば進むほど、プレッシャーというのはどんどん増えていくので、それを受け止めつつ、自分たちの特権なんだというふうに考えてプレーしています。

 チームとしてもキャンプ地の柏で大きな歓迎を受け、非常にいい状態でここまで過ごせている。ゲームを想定した個別の練習も行なうことができましたし、フィジカル面にも磨きがかかっています。あとは、もう試合が始まって戦うだけです」

文=高木麻仁(Number編集部)

photograph by Getty Images


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