第3世代となるベントレーフライングスパ―が日本でも発表された。「ラグジュアリーグランドツアラー」と謳われるスポーツセダンは、自らステアリングを握るドライビングの楽しさと、後席に座るもよしというリムジンのような贅沢さを両立している。

まず目を引いたのはエクステリアのデザイン。フロントマスクには伝統のバーチカルベーンを採用し、一目でベントレーだとわかる仕立てになっている。往年の8リッターから息づく伝統のグリル形状だ。



「この新型フライングスパーはひと言で言い表すのであれば、世界最先端のラグジュアリーグランドツーリングスポーツセダン」と話すベントレーモーターズジャパンのティム・マッキンレイ代表。

伝統といえば、フライングBのマスコットも。ベントレーのシンボルといえる羽の生えた「B」のマスコットは、13年ぶりにデザインが変更され、電動格納式となった。



先代に比べるとホイールベースは130mm延長された。フロントアクセルを前方に移動したことにより、重量バランスの改善が図られている。しかしボディサイズの全長は+21mm、全幅は+2mmに抑えられ、全高は−4mm、そして車両重量は−38kgと、先代とほぼ同じとなっている。2代目よりも大きな印象を受けるのは、そののびやかな肢体がグラマラスに感じられるからだろうか。この3代目ではパワーラインとホーンチラインが分けられ、男性的な逞しさと、女性的な優雅さをともに感じ取ることができるデザインになっている。新型と先代を見比べると、ボーイッシュな青年が成長して大人の円熟味が増したという印象だ。



キラキラと美しく輝くLEDマトリクスヘッドライトも標準装備されている。点灯しているときはもとより、点灯していないときにも光って見えるのは、ライト後方にクロームスリーブがプラスされているためだ。そしてリアライトは定番の「B」をモチーフにしたもの。





インテリアも美しく、3Dテクスチャーのダイヤモンドキルトレザーをドアインサートに採用。ダッシュボード中央のローテイティング・ディスプレイは、アナログメーター、ディスプレイ、ウッドのみに切り替えが可能で、この新型からはディスプレイを閉じた状態で走行することができるようになったこともポイントだ。



エレクトロニック・オールホイール・ステアリングを採用したことにより低速時の操作性が向上し、最小回転直径(ベントレーでは半径ではなく直径が用いられるのだそう)は先代は12.10mだったのに対し、新型では11.05mとなっている。635PS、900Nm、0-100km/h加速3.8秒、最高速度333km/hという性能を誇る6リッターW12ツインターボチャージドTSI実際の走行については、octane.jpの記事で紹介したモナコでの国際試乗会のインプレッションをぜひご参照いただきたい。

また、12月6日から2020年1月にかけて全国のショールームで順次セールスイベントが開催される。他に一般公開も行われる予定で、12月7日〜19日は六本木ヒルズ大屋根広場、12月20日〜23日は福岡モーターショー2019、2020年2月1日〜2日は広島輸入車ショウ2020に展示されるとのこと。新型フライングスパ―の価格は2667万4000円(税込)、日本へのデリバリーは2020年第二四半期を予定している。


会場にはワクイミュージアムの協力で、1963年ベントレーS3コンチネンタル・フライングスパ―も展示された。