歴代ポルシェの中でも特に素敵なシートデザインを、ハリウッドで活躍するファッションスタイリスト イラリア・ルウビナーティとポルシェのデザインスタジオで働くインテリアデザイナー イボ-ヴァン・フルテンとカラーデザイナー コーネリア・ローゼンボームが厳選した。その5台の中を見てみよう。

第5位 ポルシェ928

妖艶なブラウンレザーに、バーガンディとホワイトのストライプがあしらわれている。このコントラストが、このインテリアを一際目を引くものにしている。ヘッドレストには、フェリー・ポルシェのサインが刺繍で施されている。フェリーは父フェルディナントとともにポルシェを創立し、様々なスポーツカーの開発に携わった人物である。イラリアは80年代デザインの大ファンであることから、即決で928のシートをランクインさせた。


第4位 ポルシェ911(Gシリーズ)

4位に選ばれたのは、マルーンとホワイトのピンストライプで大人な高級感を醸し出す「ポルシェ911 Gシリーズ」。このGシリーズは3.2リッターエンジン搭載の911最後のモデルとして、1989年にツッフェンハウゼン工場で製造された。930シリーズにとっては、17年の歴史を締めくくる1台となるのだ。カレラ・ホワイトメタリックのボディカラーと、ピンストライプインテリアの組み合わせは、「ひとつの時代の終わりを象徴するデザインに相応しい」と、イラリアはコメントした。

第3位 ポルシェ911ターボ ”ルイーズ”

3位は、通称「ルイーズ・ターボ」と呼ばれる1台。この”ルイーズ”は、フェルディナント・ポルシェの娘、つまりフェリー・ポルシェの姉であるルイーズ・ピエヒが70歳のバースデープレゼントとして贈られた911ターボだ。インテリアは鮮やかなタータンチェックがあしらわれている。ルイーズは芸術家であったことも、この印象的なインテリアにも納得だ。911ターボ ルイーズのインテリアは、この時代の特別な想いを象徴しています」と、イラリアはいう。タータンチェックはまさに現在において、絶賛リバイバルブーム中である。

第2位 ポルシェ901

2位は、ポルシェミュージアムが保管している最古の911、901 シャシー#57だ。当初、ポルシェは356の後継モデルとして、901を発表した。ところが、この「901」という名称をすでにプジョーが登録していたことから、モデル名が今も受け継がれる911に変更されたされという経緯を持つ。そのインテリアには「ペピータパターン」、つまり千鳥格子柄が採用された。ファッション業界ではたびたび流行するパターンであるが、そのシックなインテリアをさらに魅力的にするのが、真っ赤にペイントされたボディカラーだ。

第1位 ポルシェ911タルガSC

1位に輝いたのは、インテリアにパシャ(タイル)模様をあしらっている、ポルシェ911タルガSC。 レースシーンのチェッカーフラッグを彷彿とさせ、スポーティな印象を受ける。このシートの他にない特徴として、ブラックのコントラストとネイビーブルーというカラーチョイスだ。今回、イボとコーネリアがオリジナルサンプル生地を持ってきたことで、イラリアは生地の質感、肌触りを実際に味わうことができたためにこれを選んだ。