史上最も美しい車と称されたアストンマーティン DB4 GT ザガートをご紹介。

ごく少数しか作られなかったが、戦後のアストンの中で最も美しく、最も好ましい車がこれだ。長さを切り詰めたシャシーと、圧縮比をいっそう高めるなど高度にチューンされたエンジンを持ち、さらに軽くされたアルミボディは若き日のエルコーレ・スパーダの手になる優雅なスタイルにリデザインされた。



今日オークションで恐ろしい金額で売り買いされている。今では信じられないことだが、当時は25台製造する予定だったが、引き受け手がないとの理由で20台に減らされたとの逸話もある。使われなかったシャシーナンバーは1990年代に"サンクション"の名で再生産された車に適用された。



また、2019年のペブルビーチ・コンクールデレガンスでは、"ザガート・センテニアル・ポストウォー"のクラスで1962年のDB4 GT ザガートが選ばれた。アメリカ人の著名コレクター デイヴィッド・マクニールが所有するものだが、会場で運転していたのは20代前半かと思われる凛とした女性だったことが強く印象に残っている。車と合わせてか、グリーンのジャケットを着用していたのも素敵だった。


DB4 GTザガート 1960-1963年
エンジン:3670cc 直6 最高出力:314bhp/6000rpm
最大トルク:278lb-ft(約38.4kgm)/5400rpm
0-60mph(約96km/h)加速:6.1秒 最高速度:154mph(約248km/h)