生誕140年を迎える瀬戸内市出身の画家、竹久夢二の、長らく所在が分からなかった幻の美人画が岡山市で公開されています。

鮮やかに描かれたアマリリスの花と着物姿の女性。モデルは夢二の恋人「お葉」です。

大正時代に活躍した瀬戸内市出身の画家竹久夢二が1919年に描いた油彩画「アマリリス」。夢二が作品を寄贈した東京のホテルが閉館して以降、約80年所在が分からなくなっていましたが2022年、研究者から情報が寄せられ、美術館が所蔵することになりました。

夢二の油彩画は日本に約30点しかない貴重なもので、「アマリリス」が一般公開されるのは今回が初めてです。

(訪れた人は…)
「期待通り。夢二そのもの。大正の人に巡り合えた感じ」

(夢二郷土美術館 小嶋ひろみ館長代理)
「(夢二は)現代アートに通じるような新しいことをしていた。岡山のふるさとが夢二の感性の原点。岡山から多くの人に夢二を伝えることで社会貢献につながれば」

特別公開は5月19日までで、6月以降、夢二の生誕140年を記念して開かれる巡回展で東京や大阪などで公開されます。

【巡回展開催日程】
<岡山会場>
2024年9月7日(土)〜12月8日(日)
場所:夢二郷土美術館 (サテライト会場)夢二生家記念館・少年山荘