大分市横田にある大分医療センターの渡り廊下が2月上旬から、県立芸術文化短期大(同市)美術科学生による「ホスピタルアート」で彩られている。患者の心を明るくしようと穴井秀明院長(64)が依頼し、癒やしの空間が生まれた。
 廊下は外来棟と病棟をつないでおり、長さ約12メートル。窓と壁があるだけで、入院患者から「廊下が長く感じられる」との声が寄せられていた。
 アートを制作したのは同科美術専攻の1年生全29人。昨夏、永井学准教授(53)らが下見をし、装飾を考えた。穴井院長が発案した「森と花と動物」のテーマに合わせて、鳥や葉、猫、ウサギなどを描いたステンドグラス調のシートを窓に貼り付けた。壁にはパステル色の鹿などの造形を飾った。
 窓に太陽光が当たると絵が床や壁に投影される。実行委員長の坂本風(ふう)さん(21)と副実行委員長の工藤和奏(わかな)さん(19)は「5グループに分かれて制作したので、窓に一体感が出るように気をつけた。最高の出来上がり」と笑顔を見せる。
 壁の作品は今後、定期的に交換していくという。穴井院長は「わくわくするという来院者の声もあった。素晴らしい作品を制作してくれた学生に感謝したい」と話した。