県内多くの小学校で24日、卒業式があった。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、各校は出席者を減らし、内容を短縮するなど予防対策を徹底。突然の臨時休校で久々の再会となった卒業生は開催が心配された門出の式典ができたことを喜び合い、思い出が詰まった学びやを巣立った。
 3日から休校になった大分市奥田の南大分小(川野修一校長)は6年生141人が式に臨んだ。入り口には消毒液を置き、全員がマスクを着用。来賓と在校生の出席は見送り、保護者と教職員が見守った。
 川野校長(60)が「誰も予測していなかったことが起きているが、皆さんの式ができてうれしい。変化していく社会の中で楽しさ、喜びを味わってほしい」と式辞。一人一人に卒業証書を手渡した。
 在校生を代表して出席した5年の清末拓海君(11)と秦唯人君(11)が「学校をまとめる6年生の姿がたくましかった。中学生になっても南小のことを忘れないで」とあいさつ。卒業生代表の森悠翔(ゆうと)君(12)は「ドキドキワクワクの入学式から6年間でたくさんの思い出ができた。仲間と過ごした日々を忘れず、中学でも夢に向かって頑張る」と旅立ちの言葉を述べた。
 飛沫(ひまつ)による感染を防ぐため、校歌や歌の披露は中止。卒業生は全員で声を合わせ、保護者に「ありがとうございました」と感謝した。
 式後、保護者の一人は「最後の1カ月は学校に通えなかったが、式だけでもできて本当に良かった」と話した。
 県教委によると、県内の卒業生は約1万人。大分合同新聞の調べでは、この日は16市町村の計199校で卒業式があった。