【別府】別府市は26日、新型コロナウイルス感染症収束後の観光需要回復を目的としたPR動画を制作、公開したと発表した。タイトルは「別府 THE ONSEN JOURNEY」。別府の温泉が誕生した地球規模の歴史を日本国内にとどまらず全世界に向けアピールしている。ナレーションは英語で日本語字幕付き。同市のホームページの観光サイトで視聴できる。
 動画は立命館アジア太平洋大学(APU)の卒業生が起業した映像制作会社「ステッキ」が作った。地球物理学者で京都大名誉教授の由佐悠紀さんが監修している。7分20秒のフルバージョンと30秒のダイジェスト版がある。事業費は1400万円、インバウンド(訪日外国人客)対策で昨年から進めていた。
 別府に温泉が湧く遠因となった260万年前の火山活動や一粒の雨が温泉水になるまでの旅、蒸し料理など入浴以外の多様な文化をCGと実写を織り交ぜ紹介。映画のような迫力を持った作品に仕上がっている。長野恭紘市長は「他の自治体の作品と比べてもなかなかない出来栄え。科学番組のように、惑星スケールの壮大な視点から温泉とそれが育む文化の魅力を訴えることができた」と話す。
 事業を手掛けた市の外郭団体ビービズ・リンクは「別府に来られない今こそ、この動画を通じて、市は温泉が豊富な奇跡的な場所であること、そしてそれを最大限楽しめる魅力的な場所であることを世界中が知ってほしい」と話している。