日田市は新年度、避難情報などを受信できる防災ラジオを市内の希望世帯に無償貸与する。新防災行政無線システムの整備に伴うもの。2017年の福岡・大分豪雨の際、屋外スピーカーからの防災情報が雨音にかき消されて聞こえなかったことを教訓に導入を決めた。5月ごろから新システムの試験運用を始め、市民の的確な避難行動につなげる。
 市防災・危機管理課によると、新システムはポケットベルで使われていた周波数帯を活用。市内の広い範囲で受信できる。ラジオは縦12センチ、横18センチで電源を切っていても緊急放送時は強制起動し、最大音量で避難情報などを流す。ライトや民間ラジオの受信機能もある。
 17年の災害では、小野地区などが孤立。携帯電話の電波も届かない状態となり、災害時の情報伝達が課題となった。市は市内の電波状況を調査。コミュニティーFMを活用することも検討したが、費用と技術の面から、今回のシステムを採用することにした。総事業費は約6億9634万円。
 同課は「校区や自治会単位で放送できる。避難情報が出たエリアはもちろん、普段の自治会活動の情報もお知らせできる。積極的に活用してほしい」と呼び掛ける。
 ラジオの貸与は1世帯につき1台。市への申請が必要で、今月中に全世帯に申請書を配る予定。
 問い合わせは同課(TEL0973・22・8363)。