福岡・大分豪雨で被災した日田市小野の小野小(中島卓校長、30人)で24日、卒業式があった。2017年の災害に伴い、近くの戸山中で間借り生活を強いられた児童たち。今年1月に戻ることができた。6年生5人は思い出深い学びやでの式を喜び、在校生らに別れを告げた。
 式は新型コロナウイルスの影響で短縮して実施。全校児童が出席した。中島校長が卒業証書を手渡し、「以前より6年生が下級生の面倒を見るようになった。自分で考え、行動できる人になってほしい」と式辞。在校生が運動会など学校生活を振り返る発表をすると、卒業生は「広い運動場で遊び、大切な思い出が学校にあふれた」などと応じた。
 式終了後には正面玄関前で祝う会があり、卒業生がメッセージを刻んだ小鹿田焼の皿を保護者にプレゼントした。
 6年の和田樹佳(このか)児童会長(12)は「水害で支えてくれた方々が出席できずに残念だが、式ができてうれしい。中学生になっても感謝の気持ちを持ち続けたい」と話した。
 同小は豪雨で近くの小野川が氾濫して校舎や校庭が浸水した。地区内で大規模な地滑りも発生し、児童は約5キロ離れた戸山中で2年半、授業を受けた。