古時計修理に情熱 久住町でギャラリー営む志賀さん

古時計修理に情熱 久住町でギャラリー営む志賀さん

 竹田市久住町久住の元中学校教諭志賀幸男さん(61)は明治〜昭和初期の掛け時計に魅了され、独学でこれまでに約150台を修理した。定年後に開いた「ぎゃらりぃ楓(ふう)の木」と民泊を手掛ける自宅の壁一面に時計がずらりと並んでおり、訪れた人たちが懐かしさに浸っている。

 志賀さんはコチコチと時を刻む掛け時計に少年時代の思い出を重ねる。祖父がいつも座る場所の壁には時計があり、毎日ネジを巻き、その日あったことを話し、肩をたたいたりしたという。その後祖父は亡くなり、自宅の建て替えで時計は処分された。
 約20年前に大分市内の骨董(こっとう)品店で、何となく雰囲気が似た壊れた時計を見つけて思わず買った。分解するとゼンマイは切れておらず、掃除して油をさせば動きだした。「生き返った」と感激した。
 時計が少年時代を思い出させる特別な存在になり、週末ごとにフリーマーケットなどで購入。修理して壁に掛けた。約150年前の古い時計も。複数の時計の部品を組み合わせて再生することもあるという。
 壁一面が時計で埋まっていくのを複雑な気持ちで見ていた妻喜久美さん(61)は「あきれたが諦めた。最近は郷愁を誘う魅力が分かりだした」と理解を示している。
 地元住民から「うちにもあった」と持ち込まれることもあり、志賀さんは「ネジを巻く面倒さがまた愛着になる。時間についてあらためて考えるきっかけかも」と修理に情熱を燃やしている。

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