県は25日、新型コロナウイルスの集団院内感染が起きたとみられる国立病院機構大分医療センター(大分市横田)で新たに看護師2人の感染を確認したと発表した。センター関連の感染者は計24人になった。センター職員と入院患者計612人の検査は同日までに終了。転院先で陽性と分かった患者の濃厚接触者らの検査もほぼ済んでおり、県は「どう感染が広がったのか全容が見えつつある」との認識を示した。
 県庁で臨時会見を開いた広瀬勝貞知事は「どのくらい拡大するか心配だったが、少し安心に近づける材料ができた」と強調。厚生労働省の専門家チーム「クラスター対策班」の支援を受け、感染経路や拡大の原因を分析する考えを明らかにした。
 新たに感染が分かったのは大分市在住の20代男性看護師と40代女性看護師。いずれも症状はなく、24日まで勤務していた。20日に感染が分かった20代女性医師や30代男性医師と接触があった。
 センターでは今月入院した臼杵市の60代夫婦の感染が19日に判明した。県は医療機関での集団感染という事態を踏まえ、「全員を検査をしなければ安心できない」と判断。職員406人、入院患者206人を全て調べた。
 センターの元患者7人は転院後に感染が確認された。転院先の計6病院の職員や患者の検査も進め、25日午後8時までに359人分が済んだ。大分市によると、残る佐賀関病院(同市佐賀関)の3人の検査も26日に終了する見通し。
 センターの出入り業者ら101人については全員が陰性と判明した。
 県は新たな感染者を早期に見つけるため、患者に感染が疑われる場合は保健所へ積極的に相談するよう各医療機関に呼び掛けている。年度末や春休みで人の動きが活発になる時期だが、「県民は必要最小限の行動を心掛けてほしい」と求めている。