世界39カ国を旅した夫婦が、沖縄県読谷村大湾で「世界を旅する」をコンセプトにカフェ「VIVA LA COFFEE」を開いている。各国の料理とブラジル豆を使ったコーヒーを提供し、一室をワーキングスペースとしても貸し出す。2人は「夢を応援するカフェにしたい」と意気込んでいる。(中部報道部・大城志織)

 夫婦は事実婚で、那覇市出身の山田智之さん(30)と富山県出身の松尾ユキさん(33)。2010年に語学留学先のフィジーで出会った。

 帰国後の13年から東京で同居。留学中にフィジー一周を体験し「刺激的でわくわくした。いつか世界を回りたい」と旅への思いを募らせていた智之さん。その影響でユキさんも旅に興味を持つようになり、夫婦は16年2月から旅を始めた。

 道中にはユキさんの伯父が営むブラジルのコーヒー農園で、コーヒー豆の栽培や焙煎(ばいせん)を学んだ。日系ブラジル3世のユキさんは「いつか伯父のコーヒー豆を使ったカフェを開きたい」と考えていたという。智之さんの地元沖縄でカフェを開店する夢を持ち、旅の途中には各国のコーヒー店を訪れるなど勉強にも熱を入れた。

 帰国後18年10月に沖縄へ移住。沖縄らしさが残る読谷村の風景を気に入り翌19年7月7日、同村でカフェをオープンした。ランチタイムにはブラジルやタイ料理を味わえるほか、毎週金土日には夫婦が各国で学んだ料理「世界一周コース」も提供される。

 「世界中でいただいた優しさを今度は自分たちが誰かに返したい」とカフェの一室をワーキングスペースとして貸し出すほか、旅をテーマにしたイベントも開催している。

 「また旅をして、さまざまな知識や経験などを得てお店で提供したい」と新たな目標を掲げる2人。「お客さんと喜びを一緒に共有できる店にしていきたい」と笑顔で話した。