県出身の元プロボクシング王者比嘉大吾選手(24)がリングに帰ってきた。3度目の防衛戦での体重超過による失態から1年10カ月ぶりの実戦はブランクを感じさせながらもフライ級より2階級上のフィリピンバンタム級11位の選手を相手に6回TKO勝ち

▼得意の相手懐に潜り込んでの連打はなりを潜め、大振りのパンチは空を切った。カウンターをもらってよろめくなど本調子にはほど遠い内容。それでも最後は地力の差を見せつけ、ボディー攻撃で倒し、悪いなりにも結果は出した

▼以前ほどの減量苦もなかったようで、さあ、バンタム級またはスーパーバンタム級での王座獲得へまい進かと期待感を膨らませたのもつかの間

▼試合後、比嘉は「モチベーションが上がらなければやめることを考えている」と進退に言及。「自分に期待していない自分もいる」と複雑な胸中を吐露した

▼減量に苦しむ中での試合間隔の短さや減量失敗の責任からジムを離れたトレーナーの不在などジム側との溝が根底にあるようだ

▼フィリピンの英雄で6階級制覇王者マニー・パッキャオ選手(41)もフライ級で体重超過し王座剥奪から一気に3階級上げて快進撃につなげた。まだ24歳。時間がかかってもいい。再び闘争心むき出しで倒しにいく比嘉大吾のボクシングが見たい。ファンはみんなそう思っている。(石川亮太)