【北部】今年1月、本島北部の自治体議会の男性議員が、別の自治体に住む女性に性的暴行をした疑いのあることが21日までに、分かった。女性は1月18日、県警に被害届を提出した。県警は双方の主張を聞いている。

 議員は約1カ月にわたる度々の本紙取材に対し、応じていない。

 女性によると、議員とは1月14日、女性宅で知人を含め3人で面談した。この時まで互いに面識はなく、夕方、知人を送り届けた後、議員が自宅に上がり込んできたという。その後、マッサージと称して体を触り始め、髪を引っ張られるなどされ、性的暴行を受けたという。

 女性は同17日に産婦人科で相談し、翌18日に県性暴力被害者ワンストップ支援センターの支援員と共に名護署を訪れた。

 女性は「叫んでも周囲に知り合いはいなかったし、殺されると思った。身を守るため我慢した」と説明。「議員の立場を悪用し絶対許せない。これ以上エスカレートするのを止めたくて勇気を出した」と怒りをあらわにした。

 この自治体の議会事務局には同16日、外部から情報提供があった。議長によると、議員は「やっていない」と否定した。しかしその後この件に関しては沈黙を通しているという。

 議会は3月21日、全員協議会を開いて対応を話し合ったが、「捜査状況を見守る」という結論にとどまった。議員は呼び掛けに応じず、欠席した。

 議長によると、3月上旬に議員側の弁護士から電話で「プライベートなことだ」としてこれ以上の詮索をやめるよう暗に告げられた。議長は「公人で、弱者の立場に立つべき議員がそういうことをしたとすれば、許されない」と話した。