那覇地裁管内の刑事裁判で23日、無罪判決が3件相次いだ。有罪率99%ともいわれる日本の刑事裁判で、一日に同じ管内で複数の無罪判決が出るのは異例。無罪判決が相次いだことに対し、那覇地検は「判決内容を精査している」とコメントした。

 那覇地裁本庁では器物損壊や道路交通法違反などの罪に問われた2事件で無罪判決があった。

 昨年10月、那覇市内の飲食店で出入り口ドアのガラスを割ったとして、器物損壊などの罪に問われた男性被告(66)に対し、大橋弘治裁判官は「過失により割ってしまった疑いが払拭(ふっしょく)できない」と判示。被告の故意は認められないとして、無罪とした。

 2018年12月と19年7月に無免許や酒気帯びで自動車を運転したとして、二つの事件で道交法違反の罪に問われた男性被告(54)は一部無罪となった。被告は18年1月に運転免許取り消し処分を受けたが、脇田未菜子裁判官は「(記憶をなくす)疾患の影響で免許取り消しを失念していた可能性がある」と指摘。無免許については故意が証明されず無罪としたが、酒気帯びは有罪とし、罰金30万円を言い渡した。

 刑事裁判で罪が成立するには故意(罪を犯す意思)が必要となる。故意の認定に合理的な疑いがある場合、犯罪の証明がないことになり、無罪となる。

 このほか、那覇地裁平良支部でも公文書偽造に関する罪で無罪判決があった。