3年目の県立高校入試に臨んでいた重度知的障がいがある仲村伊織さん(17)=北中城村=が24日、一般入試に続き、2次募集でも不合格になった。いずれも定員に空きがあった。

 仲村さんと両親は高校での学びを求めて、県教育庁と話し合いを重ねてきた。テストで点数を取ることが難しいため、選抜方法や評価尺度の多様化を求めていたが、認められなかった。教育庁は受験時の合理的配慮は進めたものの、受け入れ態勢の構築には時間がかかるとしていた。

 母美和さん(51)によると、伊織さんは2次募集の面接でも、受験した高校に進学への強い思いを示したという。美和さんは「意思は伝わったはずだが、点数で能力を計ることを変えない限り、合格は望めない。差別であり、壁は本当に厚い」と嘆いた。

 伊織さんの高校入学に向けて家族とともに運動してきたNPO法人県自立生活センター・イルカの長位鈴子代表は「本当に腹立たしい。学校、大人社会の問題を伊織さんの責任にしている。入試制度の変更や社会の理解の広がりに向けて、もっと動いていかなければならない」と話した。