■戦後75年 

 75年前の3月26日、米軍が上陸し、住民を巻き込む激しい地上戦の始まりとなった沖縄県座間味村。「集団自決(強制集団死)」で多くの住民が命を失った沖縄戦の記憶を継承しようと、村は戦争体験者15人のインタビュー映像や戦跡マップなど掲載する特設サイトを制作している。宮里哲村長は「今しか記録できない語り部の肉声と表情を残し、国内外へ伝え続けたい」と語る。4月開設予定。

 村は2018年度、3年にわたる村平和・未来プロジェクト事業をスタート。最終年度の20年度に、英語など多言語に対応したサイトを公開する。

 サイトでは、村内に住む80〜90代の戦争体験者のほか、戦時中に阿嘉島に駐屯して現在も島民と交流がある元日本兵のインタビュー映像が見られる。

 村によると、具体的な質問項目をあえて設けず、本人の語るペースに合わせて聞き取りした。体験者によっては取材日を数日に分けて延べ2、3時間かけた。手りゅう弾やカミソリで「自決」に追い込まれた家族のことや、子や孫世代へのメッセージなどを1人10分程度に編集した。

 ほかに島内の戦跡地マップや、島のお年寄りが孫に戦争を語って聞かせる筋立ての「デジタル紙芝居」なども閲覧できるようになる。問い合わせは座間味村、電話098(987)2311。

(南部報道部・松田興平)