国内外から県内への「移入」による新型コロナウイルスの感染が相次いでいることを受けて、県は水際対策強化に乗り出す。県民に異例の国内旅行自粛を呼び掛けるとともに、県内空港国内線の到着客用にサーモグラフィー設置を急ぐ。

◆国内線の到着口に

 県は国などに、全国各地の空港で国内線利用客の出発前サーモグラフィー実施を要請する方針。併せて早期にできることとして、県が管理に携わる那覇空港や宮古、下地、石垣、久米島の4空港の到着口への設置を模索する。県が保管する機器をまずは那覇空港の到着ロビーに置く準備を進めている。

 県による国内旅行自粛要請を受けて、移動を控えるべきか悩む声も上がる。4月中旬に初孫の誕生日祝いで、娘家族が住む大阪に行く予定の宮古島市の男性(66)は「4月に入って決めようと思っていたが、やはり自粛した方がいいか」と揺らぐ。妻(60)は「前からやめてと言っていた。夫に中止を説得する」と話した。

◆旅行業界は冷ややか

 旅行業界は冷ややかだ。旅行会社に勤める30代女性は「既に6月出発もキャンセルがある。上期は諦めているので(要請は)話題にもならない」。別の会社の男性も団体ツアーはほぼ実施できていないといい、「営業は落ちるだけ落ちていて影響はない。旅行客が戻る対策を徐々にでもしないと旅行社は持たない」と話した。