【恩納】重度の病気を抱える子どもと、その家族に沖縄観光を楽しんでもらうための村内の宿泊施設「青と碧と白と沖縄」(大住力代表)が27、28両日、オンライン沖縄旅行を開催した。県外から3家族を無料招待し、2日目は沖縄の1家族も加わってビーチを案内。料理や海の景色をオンラインで楽しんだ。

 

 新型コロナウイルスの影響もあり、社会全体でインターネットを活用した意思疎通や交流の手法が浸透したことから、大住代表と施設館長の小松香織さんが「病気を抱え、旅行があまりできない子どもたちにもオンラインで沖縄を楽しんでもらえるのではないか」と考え、企画した。

 開催1週間前には参加家族それぞれに沖縄の食材を郵送し、27日はその食材を使った料理教室をオンラインで開いた。野菜ソムリエの指導の下、子どもたちを中心に「フーチャンプルー」を作り、それぞれの場所で堪能。参加家族らは「普段は好き嫌いが多いが、自分で作った沖縄料理はおいしそうに食べていて驚いた」などと感想を話し、笑顔が広がった。

 翌28日は、次女の明緒(みお)ちゃん(4)が心臓の病気を抱える、うるま市の天願健太さん(34)家族も参加。タブレットの画面に写る3家族に沖縄の魅力を紹介しながら、宿泊施設近くのビーチに向かった。波打ち際を歩きながら、拾った貝殻や、ヤドカリを画面越しに見せると、子どもたちから「すご〜い」「とってもきれい」といった歓声が上がった。

 ビーチに隠されたお土産を探す「宝探し」も開催。ビーチに立つ旗の色を3家族が選び、天願さん家族が掘ると、沖縄の代表的なお土産が出てきた。ビーチで拾った貝殻や菓子のお土産はそれぞれの家族に郵送される。

 大阪府から参加した谷芭菜(はな)さん(7)は「楽しかった。また行きたい」とはにかんだ。母の淳子さん(35)は「簡単には行けない中で、海の景色も見ることができて、オンラインでも楽しめた」と笑顔。

 小松さんは「新たな取り組みだったが、2日間を通して参加家族もだんだんリラックスした表情になり、料理や景色も楽しんでもらえた。今後も継続したい」と話した。