『M-1』歴代王者、前年成績の法則アリ? 戦績から読み解く優勝争い

『M-1』歴代王者、前年成績の法則アリ? 戦績から読み解く優勝争い

 漫才日本一を決める『M-1グランプリ2017』(12月3日開催)決勝進出者9組が今月15日発表され、ジャルジャル、かまいたち、カミナリ、マヂカルラブリー、ミキ、さや香、とろサーモン、和牛、ゆにばーすに決まった。これに敗者復活を加えた計10組で、4094組の頂点を争うことになるが、ここで過去12回の歴代王者を下に一覧で並べてみた。その上で、チャンピオンたちの前年度の戦績を調べてみると、直近の3回は“ある法則”に則っていることがわかった。

 まず、前年度の成績について確認したい。2001年〜10年と16年は『M-1』での戦績としているが、15年のトレンディエンジェルは同大会が復活するまでの11年から14年に行われていた『THE MANZAI』の結果を考慮した。下の表を眺めてみると、王者の前年度の成績で最も多いのが「2位」で、フットボールアワー、笑い飯、トレンディエンジェル、銀シャリの4組。続けて多いのが「準決勝敗退」で、ブラックマヨネーズ、サンドウィッチマン、パンクブーブーの3組。いずれも決勝初出場での優勝となっている。

 第1回大会は、特別審査員7人に1人持ち点100点が与えられ、それに札幌・大阪・福岡の3会場で観覧している観客300人(1人1点)を合わせた合計1000点満点で採点(2回目以降は、審査員のみの採点制)。第1回大会の決勝に進出したますだおかだは、特別審査員のポイントのみでは575点という、中川家の596点に続く2位の好成績を収め、翌年の優勝へとつなげた。

 アンタッチャブルは、優勝前年の03年の大会では敗者復活組として出場し「テキトー漫才」を堂々と披露。審査委員長の島田紳助さんに「アンタッチャブルがスゴい。来年は本命じゃないかと思うくらい、スゴかったですわ」と言わしめるほど、強烈なインパクトを残した。06年の覇者・チュートリアルは、05年の大会では5位という結果に終わったが、審査員を務めるダウンタウンの松本人志が07年1月6日放送のラジオ番組『放送室』275回で、「(05年に)決勝(決選投票)に残られへんかったことが信じられへん。去年、優勝させたっても良かったんちゃうんかっていうくらい出来が良かった」と絶賛している。

 同放送内で、松本が「このままやったら、K-1みたいに同じメンバー同士での戦いになってしまって、ニューカマーがいなくなる。だから、次はゼロからですよ」と予想していたが、その見立て通りに07年はサンドウィッチマンが敗者復活から決勝初出場を果たし、見事優勝。翌08年は、1位のNON STYLE、2位のオードリー、3位のナイツがともに初出場。09年のパンクブーブーも初出場と、3年続けてフレッシュな顔ぶれの躍動が目立った。

 こうした中で訪れた、第1期『M-1』のラストイヤー2010年大会。第2回大会から毎年出場を続け、前年の09年にはファーストラウンドに披露した「鳥人(とりじん)」ネタで、紳助さんから100点満点という最高評価を獲得するも、惜しくも2位に終わった笑い飯が9度目の正直で悲願の優勝。「やっと取れた!」と万感こみあげる2人に、紳助さんも「今まで自分たちでわざと取ってこなかったくらい(2本目で)失敗していた」とやさしく語りかけるなど、第1期の締めくくりにふさわしい光景となった。

 15年にスタートした第2期『M-1』では、『THE MANZAI 2014』で2位だったトレンディエンジェルが、サンドウィッチマン以来となる敗者復活組からの優勝の快挙を達成。歴代『M-1』王者が審査員を務めるというレアなケースだったが、2代目チャンピオン・ますだおかだの増田英彦も「敗者復活で来られたので、最高得点をつけていいかという葛藤があったんですけど、ほかのハゲている芸人が残っていないくらいやり尽くす感がスゴいなと思って、最高得点をつけました」と惜しみない賛辞を送った。

 そんなトレエンの勢いに押されながらも、きっちりと正統派漫才を披露して2位となった銀シャリが翌16年の大会で見事に優勝。本命視される中で、ファーストラウンドでもトップ通過しての完全優勝に、審査員からも「腹立つくらいオモロイなー」(松本人志)「やっていることは変わっていないけど、見る度に面白くなっている」(博多大吉)「感動しました。よく知っているけど、漫才は初めて見た。うまいんやなー」(上沼恵美子)と絶賛の声が相次いだ。

 ここまで見てくると、直近3回は特に顕著だが、前年度に準優勝もしくはそれに匹敵するほどの高評価を得たコンビが、翌年に優勝を果たしているケースが多いことがわかる。この法則に従うと、昨年の大会で敗者復活から見事に最終決戦まで進出して準優勝に輝き、今年はストレートで決勝進出を果たした和牛が、今大会の大本命だ。とはいえ、ブラマヨ、サンド、ノンスタ、パンブーのように決勝初出場で強烈なインパクトを残し、優勝をかっさらう場合も少なくない。今回からはネタ披露の順番が「笑神籤(えみくじ)」による抽選で直前まで決まらないシステムが採用されていることから、展開がより読めなくなる。このように、前年度の成績をもとに今年の戦いを予想するのも一興だろう。

 決勝は、お笑い芸人の今田耕司と女優の上戸彩が6大会連続で務め、12月3日にABC・テレビ朝日系で生放送(後6:57〜9:54)される。

■『M-1グランプリ』歴代優勝者(※前年度の成績)
2001年 中川家
2002年 ますだおかだ(4位)
2003年 フットボールアワー(2位)
2004年 アンタッチャブル(3位)
2005年 ブラックマヨネーズ(準決勝敗退)
2006年 チュートリアル(5位)
2007年 サンドウィッチマン(準決勝敗退)
2008年 NON STYLE(初出場)
2009年 パンクブーブー(準決勝敗退)
2010年 笑い飯(2位)
2015年 トレンディエンジェル(2位)
2016年 銀シャリ(2位)
※15年のトレンディエンジェルは14年の『THE MANZAI』の成績

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