米倉涼子、“悪女キャラ”で黒木華に「負けたっぽい…」 松本清張ドラマ『疑惑』で初共演

米倉涼子、“悪女キャラ”で黒木華に「負けたっぽい…」 松本清張ドラマ『疑惑』で初共演

 女優の米倉涼子と黒木華の初共演で、松本清張(1909年-1992年)の名作『疑惑』が改めてドラマ化。テレビ朝日系で来年放送される予定だ。清張作品で名だたる悪女を演じてきた米倉が「今回は悪女を受け止める側の役。違った角度から物事も考えられるので、勉強になっています」と、弁護士役で新境地に挑む。一方、黒木は初の清張作品で保険金目的で夫を殺した…との疑惑がささやかれる球磨子(くまこ)を演じる。悪女役初挑戦の黒木は「普段、三歩下がってついていく女性の役をいただくことが多いので(笑)、悪の魅力もちゃんと出したいなと思っています」と話している。

 『黒革の手帖』をはじめ、『けものみち』『わるいやつら』『熱い空気』といった清張作品で、鮮烈な印象を残してきた米倉。2019年版『疑惑』では、真実解明のためなら手段を選ばない敏腕弁護士・佐原卓子(たかこ)を演じる。ブラック企業を次々と勝訴に導いてきたことも相まって、「最低の弁護士」と揶揄(やゆ)される女性。ある日、球磨子を弁護することになり、エキセントリックな言動に振り回されながらも、決してクロとは決めつけず対峙し、真相を追求していく。

 米倉は「過去に出演した松本清張作品で悪女役が多かったせいか、少し球磨子寄りになっている感もありますけど(笑)、そのぶん新しいキャラクターができているような気がします」と、順調そう。初共演の黒木について、「大好きな女優さん! 共演を楽しみにしていたので、撮影が始まった今も緊張しています。実は、彼女が演じる球磨子を初めて目の当たりにしたときに『うわっ!』と圧倒されて、プロデューサーさんにも『私、負けたっぽい…』と漏らしたんですよ。刺激になりますし、お互いにいい形で影響し合えていたらいいなと思いながら、撮影に臨んでいます」と、リスペクトしている。

 2014年にベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した実績を持つ黒木は、テレビ朝日のドラマ初出演。放送中の大河ドラマ『西郷どん』(NHK)では素朴なかわいらしさと芯の強さを併せ持つヒロイン・岩山糸を好演しているが、この『疑惑』で演じる球磨子は笑ったかと思えば泣き、しおらしいかと思えば、突然口汚い言葉で罵り出す謎めいた女性。

 まるで魔物のような妙な魅力で周囲を翻弄する女性を全力で演じている黒木だが、「どうしても舞台っぽいお芝居になってしまって…、日々迷いながら演じています」と打ち明ける。そんな黒木にとって米倉は誰よりも頼もしい存在。「何をしてもドンと構えていてくださる感じなど、卓子の魅力が米倉さん自身からも強く感じられて、一緒にお芝居をしていると面白くてたまらず、とても楽しいです」。

 1982年に岩下志麻と桃井かおりの共演で初めて映像化された映画版同様、原作では男性となっている弁護士を女性に置き換え、2019年版ならではの新解釈で物語を描写。新たな視点から、対極の背景を持つ女同士の“スリリングな関係性”も色濃く描き出していく。

 米倉は「1982年の映画版が好きで何度も見ていたので、撮影前は『志麻さんのようにカッコよくて、落ち着いていて、ブレのない弁護士を演じられたらな』と思っていたんです。でも撮影初日に、それは無理だと気づきました(笑)。実際に演じてみて気づいたのは、私には私らしい卓子像があるんだろうな、ということ。『疑惑』は押しも押されもせぬ名作。タイトル負けしない作品にできたらいいな、と思います」と、意気込んでいた。

 内山聖子ゼネラルプロデューサーは「悪女の米倉涼子ではなく、悪女に寄り添い、理解し、調教していく(笑)新しい人間像。そして得体のしれない悪女を魅力的に生きる黒木さん! この二人の競演は必見です」と、太鼓判を押す。


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