北朝鮮による拉致事件を題材にした映画『めぐみへの誓い』の制作発表記者会見が13日、参議院議員会館で行われた。昨年よりクラウドファンディングで製作支援を呼びかけていたが、映画製作が実現することが発表され、あわせて出演キャストが公開された。

 同映画の原作は「めぐみへの誓い-奪還-」という演劇で、横田めぐみさんが拉致されてから42年、「北朝鮮拉致事件」をテーマにした日本映画がいまだ一本も存在しない事から企画がスタート。民間支援だけでの映画製作で、拉致の残酷さと実態、拉致被害者救出を世界に訴えることを目的として、昨年7月にクラウドファンディングを実施。現在までで支援参加者3500人以上、支援総額4850万円を超えるなど多くの方の賛同と共感を得て「本格的な映画製作」が実現することになり、3月10日よりクランクインする運びとなった。

 キャストは横田めぐみさん役を菜月、少女時代を坂上梨々愛、めぐみさんの父・横田滋役を原田大二郎、母・横田早紀江役を石村とも子が担当。そのほか、シンガンシュン役を大鶴義丹、金本役を小松政夫、夏仙役を仁支川峰子、田口八重子役を安座間美優、キムヒョンヒ役を小林麗菜が務める。

 スタッフは監督・脚本を野伏翔氏、プロデューサーを救う会秋田代表の松村譲裕氏、音楽を許平和氏、許真弓氏が務め、この日はキャスト&スタッフとともに、古屋圭司衆議院議員、田口八重子さんの実兄で家族会代表の飯塚繁雄さんも出席した。

 野伏監督は「(横田さんが)元気なうちに何とかしたいという思いがある。横田さんは、いつも電話を掛けると『はいっ!』とすぐに出てくるんです。いつ、めぐみさんが帰ってくるのかと期待して…」と声を震わせながら作品に掛ける思いを語った。

 めぐみさんを演じることになった菜月は「(拉致事件の)衝撃や(問題を)傍観していた自分に対する怒りを持っていて、いろんな感情をエネルギーとして横田めぐみさんを演じさせていただきます」と意気込んだ。