青木豪が上演台本と演出を手掛ける舞台『十二夜』が、3月20日より本多劇場にて開幕。主演の前山剛久は終演後のコメントで、「お芝居は水や食料のように生きていく上で必要ないかもしれませんが、人が生きる上で、心を豊かにしてくれる、絶対に必要だと思います」と芝居への想いを吐露した。

 "こんなに笑えるシェイクスピアは初めて”と好評を得た、2013年上演の青木豪演出の「十二夜」」をさらにバージョンアップし、はかなくも痛快な恋物語をオールメイルで上演。キャストには、主演の前山をはじめ、新納慎也、納谷健、三好大貴、坪倉由幸、清水宏、木場允視、根本大介、宮澤和之、阿南健治、春海四方、小林勝也といった表現豊かな唯一無二の実力派俳優陣が集結。本来ならば3月6日に初日を迎えるはずだったが、新型コロナウィルスの影響で、3月19日までの公演が中止となっていた。

 主演の前山は、初日終演後の挨拶で「本日初日を迎えられたことを本当に心から嬉しく思います。しかし残念ながら、東京は6〜19日の17公演、そして大阪は会場を変えて、31日の千秋楽1公演、計18公演を中止にして行うことになりました」と述べ、「それでもやっぱり今日、皆さんの笑顔だったり、反応をもらって、幕を開けられたことを本当に幸せに感じております」とコメント。

 続けて、「今日始まっている舞台も多いですけど、それでも様々なエンターテイメント作品が、昨今のコロナウィルスの影響で中止になっています。その状況でこの舞台をやってもいいのかという声も、少なからずはあると思います。基本的に消毒や換気など、対策は怠らず実施しておりますが、何よりこういう時だからこそ、僕はお芝居をする意味があると考えています。お芝居は水や食料のようには生きていく上で必要ないかもしれませんが、人が生きる上で、心を豊かにしてくれる、絶対必要なものだと思っています」と胸の内を明かし、「こういう暗い話題が多い今だからこそ、人の心を和らげて幸せにできるのはお芝居だったり演劇だったり、すべてのエンターテイメントだと僕たちは考えています」と想いを語る。

 さらに本作について、「『十二夜』はキャスト、スタッフ一同が協力して、お客様に楽しんでいただけることを目的に稽古を重ねてきました。その作品がお客様の目に触れずに終わってしまうのは寂しく、何とか開幕したいと願いながら、今日ついに初日を迎えることができました。ありがとうございます」と初日を迎えられた喜びを述べ、「皆様の顔を見て、反応をいただいて、僕たち自身すごく勇気をもらえました。この感謝の気持ちを忘れず、残り6公演、1公演1公演、大切に舞台上から幸せを届けられたらと思います。皆様、舞台『十二夜』をこれからも応援し続けてください」と観客に向けて呼びかけた。

 舞台『十二夜』は、3月22日まで東京・本多劇場にて上演され、その後、大阪公演が3月29日〜30日までCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演される。なお、本公演のDVDが10月21日に発売されることも決定している。